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埼玉県草加市にてシロアリの現地調査を行いました2025.10.31

埼玉県草加市アパートのオーナー様から「外壁の一部が浮いているように見える」とのご相談を受け、シロアリの現地調査に伺いました。一般的にシロアリは床下や土台部分に発生することが多いのですが、条件によっては外壁やバルコニー付近にも被害が及ぶことがあります。
まず現場到着後、外周をぐるっと一周しながら外壁の状態を確認しました。サイディングの一部に膨らみと微細なひび割れが見られ、触ってみると少し柔らかい感触。これは内部の木下地がシロアリによって食害を受けている可能性が高いサインです。特に、地面と外壁の取り合い部分や、雨樋の裏側、エアコン配管周りなどはシロアリが侵入しやすい箇所です。

点検後、オーナー様に写真をご覧いただきながら、現状と対策方法をご説明しました。外壁の内部にまでシロアリが入っている場合、表面を補修するだけでは再発のリスクが残ります。そのため、今回は被害部の一部を開口して内部の状態を確認し、大工工事を行う方向でご提案いたしました。

また、外壁まわりの雨水の処理状態も調査しました。排水の流れが悪く、常に湿気がこもっている場所はシロアリ発生の温床になります。小さな水漏れや勾配の乱れが原因で、気づかないうちに木部が湿り続けているケースもあります。
アパートや集合住宅では、被害が1室だけに見えても、実際は構造体を通じて広がっている場合があります。シロアリは光を嫌い、壁の内部やモルタルの裏側など、目に見えないところを移動します。そのため、目視だけではなく、必要に応じて赤外線カメラや含水率計などを使った調査も有効です。

今回のように外壁部分にシロアリ被害が出るケースは、雨水浸入や外壁の劣化と複合して起こることが多いため、防蟻処理と同時に外壁補修もセットで行うと安心です。早めに対応すれば、大規模な修繕を避けることができ、入居者様にも安心して住んでいただけます。
外壁の浮きや変色、モルタルの割れなど、少しでも異変を感じたら放置せず、早めの点検をおすすめします。私たちは今後も、オーナー様の大切な建物を長く守るために、定期的な点検とメンテナンスのご提案を続けてまいります。






