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外壁塗装でのフッ素塗料とシリコン塗料はどっちがお得なのか(コスパ比較)2025.08.26

外壁塗装でよく選ばれる フッ素塗料 と シリコン塗料 は、どちらも人気がありますが「コスパ(費用対効果)」の観点で見ると違いがはっきりします。お客様の考え方によって、変わってくるということです。
まず、各塗料の価格の違いについて焦点を当てます。
シリコン塗料は1㎡あたり約2,300〜3,500円、フッ素塗料は3,500〜5,500円が相場です。一般的な30坪の住宅(外壁面積100㎡程度)を例にすると、シリコンは約30万円、フッ素は約45万円と、初期費用に15万円程度の差が出ます。初期コストを抑えたい人にはシリコンが魅力的に映ります。
参考程度に都内戸建ての外壁面積の平均を以下に記載し料金の差を比較します。

都内2階建て戸建ての外壁面積平均:120〜150㎡(中央値135㎡)
→シリコンの場合:(135㎡×3000円/㎡シリコン塗料)=405,000円
→フッ素の場合:(135㎡×4500円/㎡フッ素塗料)=607,500円
差は約20万円になります。
都内3階建て戸建ての外壁面積平均:150〜180㎡(中央値165㎡)
→シリコンの場合:(165㎡×3000円/㎡シリコン塗料)=495,000円
→フッ素の場合:(165㎡×4500円/㎡フッ素塗料)=742,500円
差は約25万円になります。
このように塗装面積が大きくなればなるほど、比例して差額も開きます。
次に耐用年数について着目します。金額の違いは、耐久性の違いといっても過言ではありません。
シリコン塗料は10〜15年、フッ素塗料は15〜20年が目安とされています。耐久性ではフッ素が勝りますが、寿命が倍になるわけではなく、実際には1.3〜1.5倍程度の差にとどまります。

この違いを長期的なランニングコストで見ると分かりやすくなります。例えばシリコン塗料は15年で塗り替えるとして月に換算すると1600円、フッ素塗料は20年で換算すると月1600円になります。結果として、トータルコストはほぼ変わりません。
ただし、コスト以外にも重要な点があります。フッ素塗料は耐候性が高く、紫外線や雨風に強いため、光沢や美観が長く維持されやすいメリットがあります。外壁が汚れにくく、シリコン塗料よりも明白に同環境下であれば、劣化スピードを遅らせることが出来ます。一方で、シリコン塗料は価格の割に性能が高く、標準的な環境に建つ一般住宅なら十分な性能を発揮します。
同じ塗料を扱っている場合、同等の塗装技術力があれば会社ごとに耐久性の違いは生まれません。ですが、塗料の単価は会社ごとに異なります。月々のランニングコストを考慮した場合、これが一番大きく影響します。

結論として、「短期的にコストを抑えたい」「将来リフォームや建て替えを予定している」ならシリコン塗料が得、「長く住む予定で塗り替え回数を減らしたい」「家の美観を長期間保ちたい」ならフッ素塗料が得だといえます。つまり、どちらが“絶対に得”というよりも、ライフプランや住環境に応じて選ぶのが賢い判断です。弊社では、長く住まないと予定しているお客様に、それ以上の耐久性を備えた塗料を使用することをお勧めしておりません。
また、後にかかりうる費用として盲点になる部分があります。各会社見積もり上の塗料の単価だけでなく、塗装の技術力、アフターフォローの充実、保証やサポート体制が万全であること、工事後含めて全体像を把握することで費用を最大限に抑えることに繋がります。