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大田区西蒲田にて台風により雨漏りした場所の原因特定と散水検査をしました2025.09.09

大田区西蒲田にて台風により雨漏りした場所の原因特定と散水検査をしました

大田区西蒲田にて台風により雨漏りした場所の原因特定と散水検査を行いました。

雨漏り
雨漏り

■散水検査とは

散水検査は、実際の雨に近い状況を人工的に再現し、どこから水が浸入するかを確認する調査方法になります。特に台風時のような風雨を伴う雨漏りは、通常の降雨では発生しないケースもあるため、風向きを考慮して水の当て方を工夫する必要があります。適切に行えば、再現性が高くなり(雨漏り時と同じ箇所から屋内に水を侵入させることができる)原因箇所に近づき補修工事の精度を上げることができます。

■散水検査について

  1. 室内の状況確認
     雨漏りが出た天井や壁のシミ、クロスの膨れ、床の濡れ跡などを記録します。可能であれば台風当日の写真や動画があると、比較検証に役立ちます。
  2. 外部の目視点検
     屋根材の割れ、コーキングの劣化、外壁のクラック、サッシまわりのシーリングなど、漏水の疑わしい箇所を洗い出します。
  3. 散水機材の準備
     漏水の疑わしい場所によってはホース、ノズル以外に、足場や高所作業車が必要になる場合があります。水圧を調整し、実際の降雨に近い霧状やシャワー状にできるノズルが理想的です。

今回は、屋上があり足場がない状態でも散水検査をすることができました。

雨漏り
雨漏り

■散水検査の手順

  1. 下から順に行う
     雨漏り調査では、いきなり屋根全体に水をかけるのではなく、サッシ下部や外壁の下方から少しずつ散水していきます。これは浸入口を特定するためで、いきなり広範囲に散水すると水が回り込み、正しい原因箇所を誤認するリスクがあるためです。また、漏水の疑わしい範囲ポイントを明確に分け一か所づつ確認をしていきます。
  2. 段階的に範囲を広げる
     下部で反応がなければ、サッシ上部、外壁の目地、屋根の取り合い部分など、徐々に散水範囲を上げていきます。 
  3. 散水時間の目安
     1箇所につき5~10分程度が目安です。雨水が建物内部に浸入するまで時間差がある場合もあるので、散水を止めた後も10分程度は観察を続けます。
  4. 室内側の確認
     散水中は室内に立ち会い、雨漏り箇所にタオルやビニールを敷いておき、浸入状況を記録します。浸入が確認されたら、散水を止めて外部の当てていた場所と照合します。

今回は、笠木の枠下の部分の隙間から台風による横殴りの雨が原因で雨水が侵入し、雨漏りを引き起こしていたことが判明しました。

雨漏り

■注意点

  • 水圧に注意
     高圧で当てすぎると、通常の雨では起こらない浸水を引き起こしてしまうため、あくまで自然降雨を想定した散水に留めます。
  • 安全管理
     屋根や高所での作業は落下事故のリスクがあるため、専門業者に依頼するのが望ましいです。原因が判明した後の対処法も含めて、お客様に合わせた最適かつ確実な補修内容の提案をしてもらうためにも、実績のある業者を選ぶことが重要です。

■まとめ

台風による雨漏りは、通常の雨では再現が難しいため、散水検査による原因特定が有効です。

下から順に段階的に水をかけ、室内への浸入状況を観察することで、漏水箇所を特定しやすくなります。ただし、強風を伴う浸水や複雑な経路を辿るケースもあり、完全再現が難しい場合もあるため、専門的な技術を持つ調査業者へ依頼することが確実です。雨漏りは放置すると建物の構造体を傷める原因となるため、台風後は早めの調査・対応が肝心になってきます。

「応急処置を含めた状態の相談や不安の解消のための確認をとりあえずしたい!」、など大切な建物全体に被害が出てしまう前に、お話しだけでもお聞かせもらえたらと思います!



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