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金属屋根のサビ対策:下地処理と防錆塗装の要点2025.09.24


1. 金属屋根のサビが発生する原因
- 雨水・湿気:水分が残りやすい重なり部や釘・ビス周辺からサビが進行
- 塩害:海沿い地域では塩分が付着して腐食スピードが速まる
- 傷や摩耗:施工時や台風時の飛来物で塗膜が傷つき、そこからサビが拡大
- 経年劣化:塗膜の防水性・防錆効果が切れると下地金属がむき出しに
👉 サビを放置すると屋根材が穴あきや腐食に進み、**雨漏りや葺き替え工事(大規模修繕)**につながります。
2. 下地処理の徹底がサビ対策の要
金属屋根の塗装で最も重要なのは「下地処理」です。
- ケレン作業
- サビや旧塗膜を取り除く作業。
- ワイヤーブラシ・皮スキ・電動サンダーなどを使い分け。
- サビの進行度により「1種(全面除去)~4種(軽微な清掃)」まで方法が規定されている。
- 清掃
- ケレン後の粉塵・油分・ゴミをエアブローや清掃で完全除去。
- 汚れが残ると塗膜が密着せず剥離の原因になる。
- サビ転換材の使用
- 細かいサビが残った場合は、サビを安定化させる薬剤を塗布。
- 酸化鉄を不活性化し、サビの進行を止める効果がある。
👉 この工程を丁寧に行わないと、防錆塗料を塗っても効果が半減します。
3. 防錆塗装の基本工程

金属屋根の塗装は通常「3工程」が基本です。
- 下塗り(防錆プライマー)
- エポキシ樹脂系の錆止め塗料が主流。
- 下地金属と塗料を密着させ、サビの再発を防止。
- 重なり部やビス頭などは刷毛で先行塗り。
- 中塗り
- 屋根専用塗料を塗布。
- 遮熱タイプを選べば、室温上昇の抑制や光熱費削減にも効果的。
- 上塗り
- 中塗りと同じ塗料を重ね塗りして膜厚を確保。
- ムラをなくし、防水性・耐候性を高める。
4. 長持ちさせるためのポイント
- 膜厚の確保:規定量を塗らないと耐久性が落ちる。
- 乾燥時間の厳守:下塗りが乾かないうちに重ねると剥離の原因に。
- 細部処理:屋根材の重なり部・棟板金のジョイント・ビス頭は重点的に塗布。
- 定期点検:サビは初期に見つけて対処すれば塗装で済む。
5. まとめ
金属屋根のサビ対策は、
- サビの原因を理解する
- 下地処理(ケレン・清掃・サビ転換)を徹底する
- 防錆プライマー+屋根専用塗料で3工程仕上げ
が鉄則です。
サビが深刻になる前に適切な塗装を行うことで、屋根材の寿命を10年以上延ばすことも可能です。逆に、処理が甘いと数年で再発し、最終的に葺き替え工事が必要になるリスクがあります。
アイブイホームでは、見えずらいケレン作業にもっとも重要性をもって念入りに作業をおこなっております。
大切なお家を永く綺麗な状態を保てるように一軒一軒丁寧に作業しています。






