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渋谷区にてウレタン通気緩衝工法の通気シート張り行いました2025.10.02

渋谷区にてウレタン通気緩衝工法の通気シート張り行いました

渋谷区にてウレタン通気緩衝工法の通気シート張り行いました。

屋上防水工事において近年多く採用されている工法のひとつが「通気緩衝工法」です。建物の屋上は日射や雨水の影響を強く受け、内部に水分や湿気がこもりやすい環境となっています。従来の防水工事では下地に直接防水層を施工するケースが多かったため、下地の水分が逃げ場を失って膨れや剥がれを起こすことが少なくありませんでした。こうした問題を解消するために考えられたのが通気緩衝工法です。

通気シート

この工法の大きな特徴は「通気シート」を使用する点にあります。通気シートは特殊な構造を持ち、下地に含まれる水分や水蒸気を通気層に逃がし、脱気筒から外部へ排出する役割を担います。これにより防水層が膨れるリスクを抑え、長期にわたり安定した防水性能を維持することができます。

実際の施工手順の中でも「通気シート貼り」は非常に重要な工程です。まず下地の清掃とプライマーの塗布を行い、接着性を高めます。その後、通気シートを屋上全体に均一に敷設していきます。シートの重なり部分は規定幅を確保しながら丁寧に貼り合わせ、隙間ができないように処理します。この作業が不十分だと通気経路が遮断され、本来の機能を発揮できなくなるため、職人の技術と注意が求められます。

また、通気シートは下地の微細なひび割れを吸収する役割も果たすため、建物の動きによる防水層への影響を軽減する効果も期待できます。特にコンクリート造の建物では乾燥収縮や温度変化による動きが避けられないため、この緩衝性能が防水工事に大きく貢献します。

通気シート貼りが完了した後は、防水層となるウレタン樹脂やシート防水材を重ねて施工します。こうして「下地の湿気を逃がす仕組み」と「強固な防水層」の二重の効果により、屋上を長期にわたって保護することが可能となります。

通気緩衝工法は、改修工事において特に適している方法といえます。既存下地に水分が残っているケースや、経年劣化によって膨れが発生した経験のある建物には、通気シートを用いたこの工法が非常に有効です。初期投資としては一般的な工法に比べややコストがかかる場合もありますが、その分将来的なメンテナンス頻度や補修費用を抑えられるため、トータルで考えると経済的な選択肢といえるでしょう。

脱気筒設置

屋上防水の寿命を大きく左右する通気シート貼り工程。丁寧な施工と確実な品質管理が求められる作業ですが、建物を長く守るために欠かせない大切なポイントです。



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