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外壁の色選びで失敗しないコツ:周辺環境・汚れ・退色の観点2025.10.08

壁の色選びで失敗しないコツ
〜周辺環境・汚れ・退色の観点から〜
外壁の塗り替えは、建物の印象を大きく左右する大切な工程です。見た目の好みだけで色を決めると、「思っていたより明るすぎた」「汚れが目立つ」「数年で色あせた」といった失敗につながることもあります。
ここでは、プロが推奨する色選びのポイントを3つの視点から解説します。

① 周辺環境との調和を考える
外壁の色は、建物単体ではなく周囲の街並み・景観の中で見られるものです。
- 周囲の住宅や自然環境をチェック
近隣の家が落ち着いたベージュやグレー系なら、極端に派手な色は浮いてしまう可能性があります。
一方、緑や樹木が多いエリアでは、やや明るめのナチュラルカラーが馴染みやすい傾向があります。 - 日光の当たり方を確認
同じ色でも、日当たりの良い面と影になる面では見え方が変わります。
実際に外でサンプル板を確認して決めるのが理想です。
② 汚れが目立ちにくい色を選ぶ
外壁は常に雨風や排気ガス、ホコリにさらされています。
色によって汚れの目立ち方が大きく異なるため、実用性も考慮が必要です。
- 汚れが目立ちにくい中間色が◎
白や黒は意外と汚れが目立ちます。
おすすめは「アイボリー」「グレージュ」「薄めのブラウン」などの中間色。
埃や雨だれがついても目立ちにくく、清潔感を保ちやすいです。 - 立地条件による選び分け
幹線道路沿いや工場地帯など汚れやすい環境では、明るすぎる色は避けるのが無難です。
③ 退色(色あせ)を考慮する
紫外線や風雨により、塗料は少しずつ退色します。
特に濃い色は日焼けの影響を受けやすく、色ムラが出やすいため注意が必要です。
- 退色しにくい塗料・色を選ぶ
淡色系やグレートーンの色は退色が目立ちにくい傾向があります。
また、耐候性の高いフッ素塗料や無機塗料を選ぶと、長期間美観を維持できます。 - ツヤあり塗料で色の深みを保つ
ツヤあり仕上げは光沢があるため、退色を感じにくく長持ちしやすいというメリットもあります。
💡プロのまとめ
| 観点 | 失敗例 | 成功のポイント |
|---|---|---|
| 周辺環境 | 浮いた色で景観と不調和 | 周囲と馴染む自然なトーンを選ぶ |
| 汚れ | 白・黒系で汚れ目立つ | 中間色・グレージュ系が◎ |
| 退色 | 濃色で色ムラ・ツヤ消失 | 淡色+高耐候塗料で長持ち |
🎨 最後に
色選びは「サンプルで見るよりも薄く見える」「屋外では印象が変わる」など、想像と仕上がりに差が出やすい工程です。
A4サイズ以上の塗り板見本を屋外で確認し、周囲の建物との調和や光の当たり方を見極めて選ぶのが、失敗しない最大のコツです。






