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外壁塗装で使える補助金・助成金の探し方と申請の流れ2025.10.11

外壁塗装で使える補助金・助成金を活用するには、「使える制度を知ること」「条件を満たすこと」「申請手続きをきちんとすること」がカギになります。以下、プロ目線での探し方と申請の流れを整理してお伝えします。

1. 補助金・助成金制度の基礎知識
まず前提として、外壁塗装に対する補助制度には以下のような特徴があります。
| 特性 | 内容 |
|---|---|
| 対象が限定されることが多い | 単なる「塗り替え」であれば対象外で、断熱性・遮熱性を持つ“高機能塗料”を使うことが条件のケースもあります。 |
| 補助率・上限金額が決まっている | 例:工事費の10%、または1/2、上限10〜30万円程度、という制度が多め。 |
| 年度予算制・先着順・締切あり | 予算枠に達したら締め切られることが多いので、早めに動く必要があります。 |
| 自治体ごとに制度がバラバラ | 国の支援制度もありますが、多くは市町村・区が実施する補助制度で、条件・名称・対象が異なります。 |
自治体によっては制度自体がないケースもあります。
2. 補助金・助成金の探し方(実務手順)
外壁塗装に使える制度を見つけるためのステップを、実務的に以下のように進めるのがよいです。
- 自治体の相談窓口・公式サイトを調べる
- 自分の市区町村のWebサイトで「住宅リフォーム助成」「外壁塗装 助成金」「省エネ改修 補助」などキーワードで検索
- 市役所・区役所・建築課・住宅政策課などに電話または窓口相談
- 自治体が提供する「支援制度検索サイト」を使う(例:住宅リフォーム推進協議会の支援制度検索サイト)
- 近隣自治体の事例も参考に(似た地域性なら採用制度があることがある) - 助成制度の名称・要件を整理
見つけた制度を一覧にして、以下を整理しておくと申請判断しやすくなります:
- 制度名
- 対象となる工事内容(“外壁塗装だけか”、断熱・遮熱塗料限定か、他の改修と併設必須かなど)
- 補助率・補助上限金額
- 申請期間・締切
- 申請時に必要な書類
- 業者指定の有無
- 実施期限(いつまでに工事を完了し報告すべきか)
- 見積もり段階で補助対象かを業者と確認する
補助制度を利用するなら、見積もりを依頼する際に業者に制度対象となる施工仕様を提案してもらい、その仕様で見積もりを出してもらいます。
また、補助制度の申請前着工禁止などの制約がある場合が多いため、業者とタイミングを調整してもらう必要があります。 - 補助制度の併用可否を確認
国の制度と自治体制度の併用可否、また他の改修工事(耐震・バリアフリー・断熱など)との組み合わせによって対象拡張できるか、制度間の兼ね合い(重複適用禁止)を確認します。
3. 申請~助成金受領までの一般的な流れ(実務ステップ)
以下は、補助金申請経験のあるプロが通常とるべき手順です(自治体によって多少異なりますが、おおよその流れとして使えます)。
- 事前相談・制度確認
制度が有効かどうか、要件を満たすかどうかを自治体へ相談・確認(制度案内窓口や建築担当課など)。
制度の交付要綱や申請様式を取得。 - 申請書類準備(交付申請)
必要書類例(自治体によるが一般例):- 補助金交付申請書
- 工事見積書(仕様詳細含む)
- 図面・仕様書・塗料の性能資料(遮熱性・断熱性など)
- 建築確認・許可関係書類(必要な場合)
- 所有者住民票・固定資産税証明など
- 施工業者の契約書・資格証明書(登録業者指定がある場合)
- 納税証明書・住民税等の滞納確認資料
- 交付決定・契約・着工
自治体により審査され、交付決定通知が来たら、業者と正式に契約し、着工。
※交付決定前に着工すると対象外扱いになることが多いため注意。 - 工事実施・中間報告(ある場合)
必要に応じて中間検査・写真報告を求められるケースがある。
工事仕様・施工記録・材料写真など記録をしっかり残す。 - 完了報告(竣工報告)・提出
工事が完了したら竣工報告書を作成し、必要書類(請求書・領収書・施工写真・仕様書・完了確認書等)を提出。
指定期間内に提出しないと交付対象外になることも。 - 交付決定・支払い
完了報告を受理・審査後、交付決定がなされ、補助金が支払われる。
交付金額は審査後に確定し、支給される。 - 事後調査・維持義務
補助制度によっては、補助を受けた住宅に対する維持義務(一定年数メンテナンスすることなど)や事後検査があることも。
4. 注意点・リスク管理(プロ視点)
補助金・助成金を使う際には、以下の注意点を特に気をつけることが重要です。
- 補助対象外になりやすい仕様改変に注意
見積もり段階で補助対象仕様と異なる塗料・下地処理を要求すると対象外となる可能性があります。 - 申請前着工禁止
多くの制度で「交付決定前の工事着手は不可」とされており、これを破ると助成が認められないことがあります。 - 予算枠と先着順
年度の予算枠が限られ、申請が早い順、または抽選になることがある。遅れると枠切れで申し込めないリスク。 - 書類不備・写真不足による不認定
仕様書や写真、性能証明書などが不足・不備だと審査で落とされることがある。 - 制度変更・廃止リスク
毎年度、制度要件や予算が変わることがあるため、最新情報を常にチェック。 - 維持・報告義務
補助を受けた後、一定年数はその住宅を維持する義務や報告義務が課される制度もある。 - 補助の支払時期
補助金は現金先払いではなく、工事完了後の支払いとなるケースが大半。工事資金のキャッシュフロー設計をしておく。 - 併用制限
他の制度との併用が認められない場合もあるので、補助金の重複適用可否を確認。
5. まとめとアドバイス(実行に移すために)
まずは、お住まい地域の自治体(市区町村)に 外壁塗装または住宅リフォーム助成制度 があるかどうかを確認するのが最優先。自治体の公式サイト・相談窓口を使って情報収集する。
見つかった制度の補助率や要件をチェックし、それに合った仕様(塗料、断熱性、併設工事など)を業者に提案してもらう。
交付申請 → 着工 → 竣工報告 → 補助金交付という流れを守り、書類・写真・仕様記録をしっかり残す。
補助金をあてにしすぎず、「得られたらラッキー」くらいの感覚で動いたほうが、スケジュールに制約を受けすぎずに済む。
アイブイホームでは、ご相談いただいた現場住所の自治体に助成金があるかどうか、またどのくらい助成金がでるのかを代行して調査をしたり、施工をする際には申請なども全て代行して行っております。
ご自身の自宅が助成を受けられるのかどうか気になる方はお気軽にお尋ねください。






