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見積書の注意点:一式表記・塗布量・使用缶数の確認2025.10.22
外壁塗装や屋根工事などの見積書を確認する際に特に注意すべき点として、「一式表記」「塗布量」「使用缶数」の3つがあります。これらは見積内容の透明性や、施工品質を大きく左右する重要な要素になります。順に詳しく解説します。

まず「一式表記」についてです。見積書に「外壁塗装 一式○○円」などと記載されている場合、どの範囲までの作業が含まれているのかが不明確になることがあります。本来であれば、足場設置・高圧洗浄・下地処理・下塗り・中塗り・上塗りなど、それぞれの工程ごとに費用を明記するのが一般的です。「一式」でまとめられていると、後から「この作業は含まれていません」と追加費用が発生することが多々あります。どの作業がどこまで含まれているかを細かく内訳明細を記載している状態で受け取ることが望ましいです。
次に「塗布量」の確認です。塗料にはメーカーが定めた適正な塗布量(㎡あたりの必要塗料量)があり、これを守らなければ本来の耐久性や性能が発揮できません。

塗布量が少なすぎると、塗膜が薄くなり、数年で色あせや剥がれが起こります。見積書には「使用塗料名」とともに、「塗布量」や「塗装面積(㎡)」が記載されているかを確認しましょう。もし明記されていない場合、「この塗料を何㎡にどれくらい使うのか」を質問し、メーカー仕様に沿っているかを確かめることが重要になります。弊社では、図面や現地での計測に基づき、塗装面積を正確に算出しております。その上で、見積書には明確な数値を記載し、根拠のあるお見積もりを提示いたします。

最後に「使用缶数」の確認です。塗布量と密接に関係するのが、実際に使用する塗料の「缶数」になります。例えば、外壁が200㎡あり、1缶で60㎡塗れる塗料を使う場合、最低でも4缶は必要になります。見積書に「使用缶数」が書かれていない場合、実際に必要な量よりも少ない缶数で施工されるおそれがあります。
弊社では、見積書の段階で「どの塗料を何缶使用する予定か」を明記しております。さらに、工事前には未開封の塗料をお客様のご自宅へ直接お届けし、使用する塗料をご確認いただける体制を整えております。工事完了後には、実際に使用した塗料缶の写真や空缶の確認も行っていただくことで、施工内容の透明性を確保しております。
まとめると、見積書の「一式表記」は内訳を不明瞭にしやすく、「塗布量」や「使用缶数」は施工品質を直接左右する要素です。これら3点をしっかり確認することで、適正な価格で適切な施工を受けることができます。見積書は安さだけで判断せず、内容の透明性と根拠の明確さに注目することが、後悔しない工事につながります。