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外壁塗装における雨天時の作業はどうする?中止判断と工期の組み直し2025.11.07

外壁塗装における雨天時の作業はどうする?中止判断と工期の組み直し

外壁塗装や屋根工事などの屋外作業において、雨天時の判断は品質と信頼を左右する非常に重要なポイントです。塗料やシーリング材、防水材は水分に極めて弱く、雨や高湿度下で施工すると密着不良・膨れ・白化・早期剥離といった不具合を招きます。職人の基本姿勢として「無理に進めない」「乾燥を待つ」は鉄則であり、見た目の乾きではなく下地の含水率まで考慮して判断します。

雨

中止判断の目安は、降雨中・降雨直後・湿度85%以上・気温5℃以下です。特に梅雨時期や秋雨前線の時期は、予報にない小雨が急に降ることも多く、朝の判断だけでは不十分です。そのため、現場では雨雲レーダーや湿度計を併用し、空の色や風向きまで確認して1日の作業計画を立てます。たとえば、午前中に降雨があれば午後に塗装は行わず、壁面や屋根の乾燥を優先します。表面が乾いていても内部が湿っていれば塗料が密着しないため、最低でも2〜3時間の乾燥時間を確保します。

湿度

また、雨の日には作業内容を柔軟に切り替えるのがプロの現場対応です。たとえば、足場の安全確認・養生の補修・資材整理・付帯部のケレン(下地調整)など、雨でも可能な作業を進めておくことで、翌日の晴天時にすぐ塗装工程へ移れるように段取りを整えます。これにより、全体のロスを最小限に抑えることができます。

とはいえ、長雨が続くと工期への影響は避けられません。通常、外壁塗装工事では予備日を2〜3日程度組み込むのが一般的です。これを超える天候不良が発生した場合は、現場責任者が工期の再設定を行います。信頼できる業者は「現在の施工状況」を具体的に説明し、天候によるリスクを誠実に共有します。安易に「多少の雨なら大丈夫」と進める業者は、仕上がりの品質管理に不安が残ります。

塗装中

プロにとって最も重要なのは「仕上がり品質を守る判断力」です。工期よりも耐久性を優先し、塗料メーカーが定める施工環境を厳守することで、10年・15年と長持ちする塗膜を実現できます。雨天時にしっかり中止判断を下せるかどうかが、真の職人の力量を示すポイントです。



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