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天窓(トップライト)の雨漏り対策と交換・メンテナンス時期について2025.11.15

天窓(トップライト)の雨漏り対策と交換・メンテナンス時期について

天窓(トップライト)は、自然光を効率的に取り込むことができ、室内を明るく開放的にしてくれる魅力的な設備です。しかし、屋根面に直接組み込まれている構造上、一般的な窓よりも劣化が早く、雨漏りリスクが高い部位として知られています。特に築20年以上の住宅では、天窓が原因となる雨漏り事例が多く、適切な対策と交換時期を理解しておくことが非常に重要になります。

天窓

天窓の雨漏りが起こる主な原因は、まず“防水シート(ルーフィング)の劣化”です。天窓周辺は雨水が溜まりやすく流れも複雑なため、防水シートが破れたり硬化すると、雨水が屋内へ侵入しやすくなります。また、“水切り板金の不具合”も大きな要因です。天窓の四方には、雨水を外へ逃がすための板金処理が施されていますが、これが錆びたり施工不良があれば、雨水が逆流して雨漏りを引き起こします。

さらに、外部からの紫外線を強く受ける天窓は、枠まわりの“コーキングが早期に劣化する”という特徴があります。コーキングに隙間ができると、そこから浸水が始まり、放置すると内部の木部まで腐食させてしまいます。また、ガラス周りに使用されるゴムパッキンも20年ほどで硬化し、防水性が低下することも雨漏りの一因になります。

屋根施工前
築後20年天窓付屋根

これらの雨漏りを防ぐためには、状態に応じた適切な対策が必要です。軽度な劣化の場合はコーキングの打ち直しで改善できることもありますが、天窓は直射日光と雨風を最も受けるため、コーキング補修はあくまで一時的な応急処置に過ぎません。根本的な改善策としては、水切り板金の交換、周囲の防水シートの張り替えメンテナンスが有効です。特に、防水シートに問題がある場合は部分葺き替えや屋根全体のリフォームと合わせて行うことで、雨漏りリスクを確実に抑えることができます。

天窓付屋根
天窓付屋根

そして、天窓の耐用年数そのものも非常に重要なポイントになります。

一般的に天窓の寿命は20〜25年とされており、それを超えるとパッキン・ガラスシール・枠材などの劣化が急激に進みます。築20年以上で一度も天窓を交換していない住宅では、たとえ現時点で雨漏りがなくても、今後の豪雨や台風時等に突然水が入ってくるケースが多く見られます。また、古い天窓はメーカーの部品供給が終了していることも多く、修理ができない場合は本体交換となります。

天窓塞ぎ(防水シート)
天窓塞ぎ(防水シート)
天窓塞ぎ(板金)
天窓塞ぎ(板金)

弊社では、雨漏りへの不安を抱えているお客様に対して、天窓部分を板金で覆う「天窓塞ぎ工事」を行っております。天窓を板金で保護することで、採光や換気といった窓本来の機能は失われてしまいますが、雨漏りによるトラブルのリスクを大幅に軽減することができます。特に、築年数が経過し天窓の劣化が進んでいる場合や、今後天窓を使用する予定がないお客様には、最も安心していただける改善方法としておすすめしております。

屋根リフォームを行う際は天窓も同時にメンテナンスお行うことが推奨されます。後から天窓のみメンテナンスを行うと、結果的に余計な費用がかかる場合もあります。屋根カバー工法・葺き替え・塗装工事のどちらであっても、天窓メンテナンスを同時に行うことで最も合理的で長持ちする施工になります。

屋根施工後
屋根全体メンテナンス後

天窓は快適で魅力的な設備ですが、雨漏りリスクが高いため、定期点検と適切な交換時期の見極めが欠かせません。特に築20〜25年を超える場合は、雨漏りが起こる前に交換を検討することで、家全体の寿命を守り、安心した住まいを維持することができます。



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