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港区白金にてALC外壁のシーリング目地補修を行いました2025.12.19

ALC外壁塗装におけるシーリング目地の補修は、建物の防水性・耐久性を維持するうえで非常に重要な工程になります。特に外壁材の中でも、ALC(軽量気泡コンクリート)は吸水性が高く、パネル同士の継ぎ目である目地部分から雨水が侵入しやすい構造をしています。
目地に充填されているシーリング材を丁寧に補修することで、雨漏りや内部鉄筋の錆、外壁のひび割れなどを防ぐことができます。
シーリング材は紫外線や雨風の影響を受け続けることで、徐々に劣化していきます。特に築10~15年以上経過したALC外壁では、目地の弾力が失われ、防水機能がほとんど果たせていないケースも少なくありません。その状態で塗装のみの補修だけを行ってしまうと、目地からの浸水を防げず、せっかくの塗装も早期劣化を招いてしまう可能性があります。

今回は、既存シーリングに大きな亀裂や剥離・著しい肉やせがなく、下地との密着が保たれている状態であったため、表面だけ補修する「打ち増し」での補修を行いました。ただし、この工法は既存シーリングの劣化が軽度で、目地内部の防水機能がある程度保たれている状態に限られる工法となります。
ALC外壁におけるシーリング打ち増し工法のメリットは、既存シーリングを撤去しないため工期が短く、コストを抑えられる点が挙げられます。

使用するシーリング材も重要で、ALC外壁には耐候性・高伸縮性に優れた変成シリコン系や高耐久タイプの材料が適しています。これにより、地震や温度変化による外壁の動きにも追従し、長期間にわたり防水性を維持できます。弊社では、外壁補修で使用する塗料の耐久年数を考慮し、シーリング材の種類も耐久年数のバランスが合ったものを提案しております。

適切なシーリング補修を行うことで、雨水の侵入を防ぐだけでなく、外壁塗装の耐久年数を大きく伸ばすことができ、結果として建物全体の寿命延長につながります。ALC外壁の塗装では、見た目以上に目地補修の質が重要であることを理解し、丁寧な施工を行うことが不可欠です。






