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屋根塗装における釘頭浮き・割れスレートの補修方法と限界2026.02.05

屋根塗装における釘頭浮き・割れスレートの補修方法と限界

スレート屋根の点検でよく見つかる不具合が「釘頭の浮き」と「割れスレート」です。一見すると軽微に見えますが、放置すると雨漏りや屋根材の脱落につながるため、補修方法とその限界を正しく理解しておくことが重要です。

まず釘頭浮きについて。スレート屋根は下地の野地板に釘で固定されていますが、経年による木材の乾燥収縮、風揺れ、熱伸縮の繰り返しにより、釘が徐々に浮き上がることがあります。補修の基本は、浮いた釘を打ち直す、もしくはステンレスビスに打ち替える方法です。その上からコーキングで頭を押さえ、防水性を確保します。ただし、釘周辺のスレートが脆くなっている場合、再固定時に割れが発生することもあり、無理な打ち直しは逆効果になるケースもあります。

釘浮き

次に割れスレートの補修方法です。軽微なひび割れであれば、専用の補修材や変成シリコンで裏側から接着・表側をコーキング処理することで一時的な防水は可能です。差し替えが可能な位置であれば、部分的にスレートを交換するのが最も確実な補修です。ただし、既存屋根材が廃番になっている場合、色や形状が合わず、見た目や納まりに違和感が出ることもあります。

屋根割れ

ここで重要なのが補修の限界です。釘頭浮きや割れが数カ所程度で、屋根全体の反りや劣化が進んでいない場合は、部分補修+塗装で延命が可能です。しかし、広範囲に浮きが見られる、割れが連続して発生している場合は、屋根材そのものの寿命が近づいているサインです。この状態で補修を繰り返しても、別の場所から次々に不具合が出てきます。

また、2000年代前半以前のノンアスベストスレートは、素材自体が脆く、補修時に割れやすいという特性があります。プロの現場では「触っただけで割れる」ケースも珍しくありません。この場合、補修前提の工事自体がリスクとなり、カバー工法や葺き替えを検討する判断になります。

ノンアスベスト材

プロとして重視するのは、「直せるか」ではなく「直した後、どれくらい持つか」です。一時的な補修で済むのか、将来の大規模工事を見据えるべきか。釘頭浮きや割れスレートは、屋根全体の劣化状況を判断する重要なサインであり、点ではなく面で評価することが、後悔しない屋根メンテナンスにつながります。



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