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屋根構造の基礎知識:垂木・野地板・下葺材2025.08.27

屋根構造の基礎知識

1. 垂木(たるき)

  • 役割:屋根の骨組みとなる木材で、棟木から軒先に向かって斜めに架けられます。
  • 機能:屋根材や野地板の荷重を支え、柱や梁に伝える大切な構造部材。
  • ポイント:間隔(ピッチ)が狭いほど強度は増しますがコストも上がります。現在はプレカットで精度の高い加工が多く、耐震性や施工品質に直結します。

2. 野地板(のじいた)

  • 役割:垂木の上に張る下地板で、屋根材を支えるための平らな面をつくります。
  • 材質
    • 昔は「杉板」や「荒板」が主流。
    • 現在は「構造用合板(12mm〜15mm程度)」が一般的で、耐久性・施工性・面剛性に優れています。
  • ポイント:野地板の施工精度が悪いと、屋根材の仕上がりに歪みや浮きが出るため、屋根の見た目と寿命に直結します。

3. 下葺材(したぶきざい)

  • 役割:屋根材の下に敷く防水シート。万が一、屋根材の隙間から雨水が入っても建物内部に浸入しないようにする二次防水の要。
  • 代表的な種類
    • アスファルトルーフィング(最も一般的、価格と性能のバランスが良い)
    • 改質アスファルトルーフィング(耐久性・耐熱性が高い、高品質住宅や瓦屋根などに多い)
    • 高分子系ルーフィング(軽量で高耐久、ガルバリウム鋼板屋根などに適用)
  • ポイント:下葺材の寿命が屋根全体の耐久性に大きく影響します。表面の屋根材よりも先に寿命を迎えるケースもあるため、リフォーム時には特に重視される部分です。

まとめ

屋根は「垂木=骨格」「野地板=下地」「下葺材=防水」と三層構造で成り立ちます。
この基礎を理解することで、屋根のリフォームや新築工事で提案を受けた際に判断しやすくなり、施工の良し悪しも見抜きやすくなります。



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