施工事例WORKS

大田区新蒲田にて3階建てテナント外壁を遮熱塗料により塗装補修しました2025.12.03

施工前
Before
施工後
After

お客様からのご要望とご提案内容

今回のお客様が施工をご依頼されたきっかけは、前回の外壁塗装から20年以上が経過し、家全体の劣化を心配されていたためでした。塗装後の仕上がりはチャコール色をご希望でしたが、濃い色はどうしても熱を吸収しやすくなります。そのため、見た目はそのままに温度上昇を抑えられる“遮熱機能付きの塗料”をご提案させていただきました。ひび割れが数か所、事前調査により見受けられていたため今後のひび割れを少しでも防止できるよう、衝撃に追従する弾性機能が備わった塗料を勧めさせていただきました。

また、外壁にいくつか見られた穴を気にされていたため、まずはしっかりと補修を行い、その上から塗装する方法をご提案しました。そうすることで、補修跡が目立ちにくくなり、仕上がりもよりきれいになります。

工事の基本情報のご紹介

平米数305㎡
築年数25年
前回の塗装約15年前
費用約180万円【足場付帯部・コーキング補修費込み】
※同様・同程度の工事を行った場合の目安です(2025年時点)
使用材料シリコンREVO1000‐IR
保証10年
工期3週間程度
担当植木 尚史

現地調査時の様子(施工前の状況のご紹介)

現地調査
現地調査
現地調査
現地調査

このような微細なひび割れでも放置すると、悪化し雨水の侵入経路につながるため早期補修が重要になります。雨水が入り込んでしまうと、壁内部の防水紙や木材を傷めてしまいます。

現地調査
現地調査
現地調査
現地調査

また、このように金属部が錆を発生している場合、ALCリシン壁に表面に錆がうつってしまいます。

美観を損なうだけではなく、放置することで錆汁の酸性成分により塗膜やリシンが劣化し、塗装の耐久性も低下します。早めの錆除去と下地補修、塗装で建物の美観と耐久性を維持することが重要です。

施工中の様子

足場の架設と養生シートによる保護

足場組み 看板撤去
足場組み 看板撤去
足場組み 看板撤去後
足場組み 看板撤去後

まず最初に足場組みを行います。塗装工事における足場組みは、安全性と作業品質を確保するための最初の重要な工程です。

建物を囲うように鉄製の架台を組み、職人が安定して立てる作業床を設置します。足場があることで高所部分まで均一に塗装でき、ムラや塗り残しを防ぐことができます。

また、足場の外側にはメッシュシートを張り、周囲への塗料の飛散や工具の落下を防止します。

工事中は振動や騒音が出るため、近隣への配慮として事前挨拶を行っております。足場は通常の戸建てで半日~1日で組み終わります。

塗装の仕上がりを左右するため、丁寧で安全な足場設置が欠かせません。

以前お店をされていた際の看板を外してほしいとのご要望がありましたので、足場組みの工程のタイミングに合わせて看板の土台を撤去させていただきました。

高圧洗浄による下地処理

高圧洗浄
高圧洗浄
高圧洗浄
高圧洗浄
高圧洗浄
高圧洗浄

足場組みが終わると、高圧洗浄に入ります。

塗装前に行う高圧洗浄は、外壁の表面の汚れ、カビ、藻、古い塗膜の剥がれかけ部分を除去し、塗料の密着性を高める重要な下地処理になります。

汚れやホコリが残ったまま塗装すると、塗膜の剥がれやムラの原因になるため綺麗に取り除きます。モルタル壁は凹凸があるため、そこに汚れが溜まりやすいです。高圧洗浄では強い水圧で外壁表面を洗い流すため、目に見えない細かな汚れや埃までしっかり除去し、塗装に適した下地状態へ整えることができます。丁寧に洗浄することが塗装の耐久性を左右します。

洗浄後は十分に乾燥させることで、塗料がしっかり密着し長持ちする仕上がりになります。弊社では、この機会に塗装面以外の土間なども洗浄させていただいております。

洗浄を行いながら、お客様が気にされていた穴の箇所の確認をしていきます。

塗装前の養生

養生
養生

壁がしっかり乾いたら、養生作業に入ります。

養生をすることで、塗装面と塗装面以外の境界線を綺麗に仕上げることが出来ます。

窓の他、玄関ドア・雨樋・植栽・車・室外機などをビニールシートやテープで覆い、塗料の飛散や汚れを防ぎます。

換気したい場所の窓については、ご希望をお伺いできれば、開閉できるように養生することも可能です。

ALC目地のコーキング先打ち

ALC目地のコーキングプライマー
ALC目地のコーキングプライマー
ALC目地のコーキングプライマー
ALC目地のコーキングプライマー

ALC外壁はパネル同士の継ぎ目に「目地」があり、この部分を保護するためにコーキング材が充填されています。経年劣化によりコーキングが硬化・ひび割れ・剥離すると、雨水が内部へ入り込み、躯体の腐食や断熱材の劣化を招く恐れがあります。そのため、外壁をメンテナンスする際に、コーキング補修も一緒に定期的にやってあげることが重要になります。これにより防水性が回復し、外壁の耐久性と建物全体の安心をしっかり守ることができます。

プライマーは外壁材とコーキング材の“接着剤”のような役割を果たします。これを先に塗ることで、コーキング材がしっかり密着し、剥がれにくくなります。適切にプライマー処理されていると、コーキングが長期間にわたり柔軟性と密着力を保つことができます。

ALCのコーキング先打ち
ALCのコーキング先打ち
ALCのコーキング先打ち
ALCのコーキング先打ち

遮熱塗料で快適さを向上させるための外壁塗装【下塗り/1回目塗装】

下塗り
下塗り
下塗り
下塗り

リシン壁のメンテナンスにおける下塗りは、仕上がりと耐久性を左右する重要な工程になります。

リシン壁の表面はザラついており吸い込みが強いため、まずシーラー(下塗り塗料)を塗って吸い込みを抑え、中塗り・上塗りのムラを防ぎます。また、シーラーには中塗り塗料との密着を高める役割があり、剥がれや浮きを防止します。さらに、リシン壁はひび割れを起こしやすいという特徴がありますが下塗りを適切に行うことで、目に見えない微細なヒビを埋め、リシン壁の強度が増すことが出来ます。

遮熱塗料で快適さを向上させるための外壁塗装【中塗り/2回目塗装】

中塗り
中塗り
中塗り
中塗り

外壁塗装における中塗りは、上塗りと同じ塗料を使って塗膜の厚みを確保し、耐久性を高めるための工程になります。中塗りの最大の役割は「塗膜の強度と均一性をつくること」です。

下塗りで整えた下地に対し、中塗りでしっかりと塗料をのせることで、上塗りだけでは足りない膜厚を補い、長期間外壁を保護するための基盤を形成します。

また、中塗りは上塗りと同じ塗料を使うため色の発色(今回はチャコール色)を安定させる役割もあり、外壁全体の色ムラを防ぎ、美しい仕上がりにつながります。さらに、中塗りで適切な厚みを確保することで、塗膜が丈夫になり、上塗り塗料の遮熱性能・汚れにくさ・防水性などの機能が最大限発揮されます。

中塗り
中塗り
中塗り
中塗り

外壁の穴埋め

外壁に空いていた穴
外壁に空いていた穴
パテによる処理
パテによる処理

上塗りに入る前に、まずは穴があった箇所を専用のパテでしっかり埋めます。きちんと塞ぐことで、雨水の侵入を防ぎ、防水性を保つことができます。
この次の工程で塗装を行うことで、補修した箇所が目立ちにくくなり、仕上がりもきれいになります。

遮熱塗料で快適さを向上させるための外壁塗装【上塗り/3回目塗装】

上塗り
上塗り
上塗り
上塗り

上塗りは、仕上げとして外観の美しさと外壁の保護機能を最終的に確立する重要な工程になります。下塗り・中塗りで整えた下地や塗膜の上にさらに塗布されることで、塗膜の厚みを最終的に確保します。

耐候性や防水性、耐汚染性などの性能を発揮し、色や艶を決定する工程でもあります。建物の美観や意匠性を左右します。

今回の様に遮熱機能が備わっている場合、上塗りの塗布によって熱反射効果や断熱効果が最大化され、室内環境の快適性向上や省エネにも貢献します。さらに、防カビ・防藻や汚れ防止など、機能性塗料の性能も上塗りで完成されます。

付帯部塗装

樋塗装
樋塗装
シャッター塗装
シャッター塗装
鉄部塗装
鉄部塗装
鉄部塗装
鉄部塗装
換気フード塗装
換気フード塗装
樋塗装
樋塗装

付帯部塗装は外壁や屋根以外の、建物の細かなパーツを塗装して保護・美観を整える工程になります。一般的には、” 雨樋、破風板、軒天、雨戸、戸袋、シャッターBOX、換気フード、破風板、鼻隠し”などが「付帯部」にあたります。付帯部部分の個数や面積の大きさ、種類は各お客様のお家によって異なります。

今回は樋、シャッター、鉄の柵(鉄部)、換気フードを塗装させていただきました。外壁だけきれいになっても、付帯部が色あせていると全体の印象が古く見えてしまいます。セットで塗装することで新築のような統一感が出ます。

付帯部は金属や木材が多く、紫外線・雨風の影響を直接受けるため、錆びや腐食が起こりやすい場所でもあります。外壁をメンテナンスする際に一緒に塗装してあげることで、耐久性が向上します。

塗料缶の管理について

塗料缶使用前
塗料缶使用前
塗料缶使用後
塗料缶使用後
塗料缶使用後
塗料缶使用後

外壁塗装では、使用する塗料の種類や量が「仕上がりの品質」を左右します。
弊社ではご契約いただいた塗料をすべて開封前の状態でお客様のご自宅へお届けし、実際に缶のラベル・品番・数量をご確認いただいてから工事を進めています。また、使用した塗料については、すべて使い切ったことが分かるように写真で記録を残すようにしております。

「契約した塗料と違うものを使われる心配がない」、「必要な量がしっかり揃っていることを事前に確認できる」、「どんな塗料を使っているのかが分かりやすく、安心してお任せいただける」といった点を、しっかりお伝えできるようにしています。

完工前検査を経て、足場を解体します

足場を解体する前に職人と現場監督が責任をもって最後の確認を行います。

お客様にも建物周りをご一緒に確認していただきます。また、足場を登らないと見えない部分は撮影した写真を見ていただきます。契約させていただいた施工内容に対し、お客様にご納得いただけるまで解体作業に進むことはありません。

お客様の了承を得た上で足場解体を行い、その後完工書類に記入をしていただき初めて工事が完工となります。

完工後、請求書と一緒に保証書をお渡ししております。お客様が安心して工事を任せていただけるように、工事期間中も施工が行われた日は写真と動画付きで進捗状況を報告させていただいております。

弊社では、お客様の納得と信頼に寄り添った工事を提案時から常々心がけております。外壁や屋根の補修でお困りやお悩みがある場合はお気軽にお問い合わせください!



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