施工事例WORKS
大田区新蒲田にて通気緩衝工法による屋上防水工事を行いました2025.12.06


お客様からのご要望とご提案内容
今回のお客様が施工をご依頼されたきっかけは、前回の外壁塗装から20年以上が経過し、家全体の劣化を心配されていたためでした。外壁のみならず、屋上表面の汚れや色あせなど、見た目の劣化が気になられており、外壁をメンテナンスする際に一緒に綺麗にしてほしいとの事でした。現地調査時にて状態を確認しましたが、表面が色褪せており、粉化(チョーキング)していたこと、防水層が薄くなり下地が透けていたためトップコート補修ではなく、再度防水層を構築する通気緩衝工法による補修を勧めさせていただきました。
工事の基本情報のご紹介
| 平米数 | 35㎡ |
| 築年数 | 築25年 |
| 前回の塗装 | 約20年前 |
| 費用 | 約30万円【下地の状態によります】 ※同様・同程度の工事を行った場合の目安です(2025年時点) |
| 防水補修方法 | 通気緩衝工法 |
| 保証 | 10年 |
| 工期 | 約1週間 |
| 担当 | 植木尚史 |
現地調査時の様子(施工前の状況のご紹介)




現地調査を行うと、紫外線や雨風の影響によりトップコートが薄くなっている状態でした。表面が粉っぽくなっており色が薄くなっていました。また、表面に汚れがあると水はけを悪くします。砂ぼこり・落ち葉・コケなどが蓄積すると排水がスムーズに流れず、さらに同じ場所に水が残りやすくなります。
水たまりは、防水層の膨れ、表面の劣化を促進させます。
年数が経っていることから、防水層の膜厚が摩耗しており、下の素地が透けて見えるほど薄くなっている部分もありました。防水層が摩耗していると、 防水機能の低下につながります。この状態のまま放置してしまうと雨により内部に水が浸入する恐れがあります。また、防水層の塗膜が薄くなると、衝撃に追従できず、クラックや破断が起きやすくなります。
施工中の様子
塗装面の清掃と、室外機の移動


防水工事は基本的に足場の架設が必要ない工事になります。そのため、最初に行う工程は塗装面の清掃になります。
防水塗装前の清掃は、確実な密着と仕上がり品質を左右します。屋上には土ほこり・排気ガスの汚れ・コケ・古い防水膜の劣化粉などが蓄積しており、これらが残ったままだと防水塗料がしっかり接着せず、剥がれや膨れの原因になってしまうためです。清掃やケレンにより、表面を一度「素の状態」に戻すことで、防水材が均一に密着し、耐久性が大幅に向上します。今回の様に既存の防水層の機能が低下していると、表面の清掃を行っても内部に染みこんでしまった汚れは落ちない場合があります。
室外機の下も同様に塗装を行っていくため、柵に括り浮かせることで塗装環境を整えます!
下地の調節・プライマーの塗布


清掃後に下地調整として、倉庫が置かれていた場所の補修を行い、高低差を無くし平滑にします。高低差があると、水たまりが出来てしまうため、水はけに問題が起きないよう慎重に仕上げていきます。
次に、新しい防水材が密着しやすくなるよう下地にプライマーをローラーで塗ります(青色)
通気緩衝シート(絶縁シート)の敷設



シートを敷く前に、下地確認として「下地の凹凸が無いか」「高低差が無いか」「プライマーが均一に塗布されているか」をチェックします。
このチェックを行うことで、今後の膨れ・シート浮きを防ぐことが出来ます。
立ち上がり部はシートを使わないため、平場のみ適切な大きさにカットし、敷き詰めていきます。
空気を押し出しながら圧着させ、波打ち・シワ・浮きを除去しながら全面密着させます。シート同士の境目は10cm程度重ねます。
重ねた部分はメーカー指定のジョイントテープで密着します。シートには無数の細かい通気層の穴があり、湿気を吐き出す役割を担います。防水層の内側の湿気をコントロールすることで塗膜の膨れや剥離 が起こりにくくなります。
脱気筒の取付

脱気筒の取り付けは、通気緩衝工法で下地内部の湿気を安全に逃がし、防水層の膨れや剥離を防ぐための工程になります。屋上の低い位置や湿気が溜まりやすい場所を選んで設置します。垂直にウレタン防水材と専用接着剤でしっかり固定します。
ウレタン防水材の塗装【2回】


ウレタン防水材を1層目としてシートの上から均一に塗布し、規定の膜厚を確保しながらシートとの一体化を図ります。しっかり乾燥した後に2層目を塗布し、耐久性と防水性をさらに高めます。
保護層トップコートの塗布


最後にトップコートを塗り、紫外線による劣化を防止して仕上げます。これにより、下地の状態に左右されにくく、膨れや剥がれのリスクを抑えた信頼性の高い防水層が完成します。
トップコートには防汚性や耐摩耗性を高める効果もあり、歩行や日常的な使用による摩耗から防水膜を守ります。トップコートが乾けば施工完了になります。
完工前検査
今回施工した屋上は、足場を登らずに確認することが出来るため、お客様にも現場監督の責任者と一緒に状態を見ていただきました。契約させていただいた施工内容に対し、お客様にご納得いただけるまで工事は終了いたしません。
お客様の了承を得た上で完工書類に記入をしていただき、初めて工事が完工となります。
完工後、請求書と一緒に保証書をお渡ししております。お客様が安心して工事を任せていただけるように、工事期間中も施工が行われた日は写真と動画付きで進捗状況を報告させていただいております。
弊社では、お客様の納得と信頼に寄り添った工事を提案時から常々心がけております。そのほか、内装を含めた外壁や屋根の補修でお困りやお悩みがある場合はお気軽にお問い合わせください!






