NEWS新着情報

屋根塗装が必要なケースと不要なケースの見分け方を解説します2025.12.11

屋根塗装が必要なケースと不要なケースの見分け方を解説します

屋根塗装が必要か不要かを判断するには、(屋根材の種類)(劣化の進行度)(既存の防水機能)の3点を冷静に見極めることが重要です。プロの現場目線で、塗装が「必要なケース」と「不要なケース」を整理して解説します。

まず【屋根塗装が必要なケース】です。代表的なのはスレート屋根や金属屋根(トタン・ガルバリウム鋼板)です。これらはもともと塗膜で防水性や防錆性を確保している屋根材のため、塗膜が劣化すると屋根材そのものが急速に傷みます。具体的な症状としては、色あせ、表面の粉化(チョーキング)、コケや藻の発生、細かなひび割れ、防水性の低下などがあります。金属屋根の場合は、サビの発生や塗膜の剥がれが見られた時点で、塗装の必要性はかなり高いと判断できます。これらを放置すると、雨水の浸透や屋根材の腐食が進み、最終的にはカバー工法や葺き替えといった高額工事につながります。

縦葺き

一方で【屋根塗装が不要なケース】も意外と多く存在します。代表例が日本瓦、粘土瓦、陶器瓦などの「素材そのものが防水性を持つ屋根材」です。これらは塗装によって性能を維持しているわけではないため、色あせしていても機能上の問題はほとんどありません。むしろ不要な塗装をすると、瓦の呼吸を妨げたり、塗膜剥離が起きて見た目が悪化するケースもあります。また、屋根材ではなく「下地」が傷んでいる場合も、塗装では根本的な解決になりません。下地の腐食、野地板の劣化、防水紙の寿命切れが原因の場合は、塗装ではなく屋根工事(カバー工法や葺き替え)が適切です。さらに、ひび割れや欠けが多発している場合も塗装では延命効果が薄く、構造的な補修が優先されます。

瓦

プロとして最も重要視するのは「見た目」ではなく「機能劣化」です。色が薄くなっているだけの屋根と、防水性が失われている屋根は全く別物です。訪問営業などで「色あせ=今すぐ塗装」と不安を煽られることがありますが、実際には屋根材の種類と劣化症状を踏まえた総合判断が必要です。適切なタイミングで必要な工事を選ぶことが、無駄な出費を防ぎ、住まいの寿命を伸ばす最大のポイントです。

屋根メンテナンス



contactお問い合わせ

ご質問・ご相談も承りますので
お気軽にお問い合わせください

0120-014-524

contact