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施工事例 大田区田園調布にて塗装時期のタイミングにはいったモルタル外壁の補修
Before After お客様からのご要望とご提案内容
今回のお客様は、地域新聞「プティ・ぷてぃ」をご覧になり、弊社へご依頼くださいました。前回の塗装からかなり時間が経っており、お客様も劣化を気にされて今回のご依頼につながりました。
近隣の工務店にても見積もりをとっている状態でしたが、高額であったことと内容を比較していただき弊社に任せていただきました。ヒビ割れを気にされていたため、衝撃や壁の伸縮に追従する弾力性が備わった塗料を勧めさせていただきました。
工事の基本情報のご紹介
平米数 外壁:184㎡
屋根:105㎡築年数 築後40年 前回の塗装 約20年前 費用 約137万円
※同様・同程度の工事を行った場合の目安です(2025年時点)使用材料 外壁:セラミシリコン【SK化研】
屋根:クールタイトSi【SK化研】保証 7年 工期 約3週間 担当 小西圭司 現地調査時の様子(施工前の状況のご紹介)
モルタル壁のひび割れ モルタル壁のひび割れ モルタル外壁のひび割れは、ヘアークラック(表面の微細な割れ)、構造クラック(地震や地盤沈下などで生じる幅の広い割れ)、下地の浮き・剥離などに分かれます。
表面的なヘアークラックは即座の構造問題は少ないが雨水浸入を繰り返すことで拡大していきます。構造クラックや剥離は鉄筋の錆びや爆裂、雨漏り、落下の危険を招くため早期診断と補修(Uカットシール、注入、張替えなど)が重要です。
目安として幅0.3mm未満はヘアークラック、0.3mm以上は構造クラックとして注意が必要です。
木部の劣化状態 鉄部の劣化状態 木部は紫外線や雨水、湿気の影響を受けやすく、劣化が進むと色あせや塗膜の剥がれが起こります。さらに吸水と乾燥を繰り返すことで反りや割れが生じ、カビや腐朽菌の繁殖により強度低下や腐食につながります。見た目以上に内部から劣化が進むため、外壁と同様塗装によるメンテナンスト保護が必要になります。
鉄部の腐食は、特に屋外にさらされる建材や部材では錆が発生します。雨水や湿気、塩害、排気ガスなどが腐食を促進し、放置するとサビが内部に進行して強度が低下し、穴あきや破損につながります。
初期段階では表面に赤サビが現れますが、進行すると層状に膨れ上がり、塗膜を押し上げて剥がれてきます。この状態で塗装しても短期間で再劣化を招くため、ケレンによるサビ除去と錆止め塗料の塗布が不可欠になります。
モルタル壁のチョーキング現象 樋の劣化状態 モルタル壁のチョーキング現象は、手で触れると白い粉が付着するのが特徴になります。外壁表面の塗膜が紫外線や雨風の影響で劣化し、塗料中の顔料が粉状になって浮き出る状態を指します。これは塗膜の保護機能が低下しているサインです。
塩ビ製の雨樋は長年の日射で硬化・変形し、割れや破損を起こしやすくなります。色あせが見られる段階は塗装によるメンテナンスのサインであり、劣化状態によっては交換が必要になる場合もあります。
施工中の様子
外壁塗装・屋根塗装前の高圧洗浄
塗装前の高圧洗浄 塗装前の高圧洗浄 塗装前の高圧洗浄 塗装前の高圧洗浄は、外壁や屋根に付着した汚れ、ホコリ、カビ、コケ、古い塗膜の剥がれや劣化部分を取り除く工程です。これを行わないと塗料が下地に十分に密着せず、塗装の剥がれや膨れ、耐久性の低下につながります。また、カビやコケなどを残したまま塗装すると、塗膜下で再び繁殖し美観を損なう原因にもなります。高圧洗浄によって下地を清潔で均一な状態に整えることで、塗料の密着性が向上し、仕上がりの美しさや耐久性を高めることができます。つまり、塗装の品質を左右する非常に重要な下地処理工程です。
外観の仕上がりを左右する養生
塗装前の養生 塗装前の養生 塗装前の養生 洗浄後の養生は、建物や周囲を保護するための防御策であると同時に、塗装の品質を左右する大切な工程になります。
外壁や屋根の塗装時には、ローラーやスプレーで塗料が周囲に飛び散る可能性があるため、養生によって窓ガラス、サッシ、植木、車、近隣の建物などを保護します。
また、境界部分(窓枠、配管、床面など)をテープやビニールシートで覆うことで、塗料のはみ出しを防ぎ、塗り分けを綺麗に仕上げます。直線や境界が明確に分かれることで、全体の見栄えが向上します。
クラック補修
汚れが残るとシーリング材が密着せず、剥がれや再ひび割れの原因になるため、クラック内部のホコリや砂、古い塗膜をブラシやエアーで除去します。
クラックに適量のシーリング材を充填し、ヘラで表面を平滑に仕上げます。
シーリング材が完全に硬化し、その後上塗り塗装を行うことで外壁の美観と防水性を確保していきます。
塗料の吸い込みを防止する下塗り
外壁下塗り 外壁下塗り 外壁下塗り 外壁下塗り 屋根下塗り 屋根下塗り 下塗りでは、モルタル外壁素地の細かな凹凸や吸い込みを均一にし、仕上がりの美しさを保ちます。
特にモルタル壁は、吸い込みの激しい外壁素材になるため必須の工程になります。また、下塗り材には既存の下地と新しい塗料をしっかりと密着させる役割があります。これにより、上塗り材の剥がれや浮きを防ぎ、塗膜の耐久性を高めます。
外壁下塗り 外壁下塗り 規定の塗膜厚を確保するための中塗り
外壁中塗り 外壁中塗り 外壁中塗り 下塗りの上から、さらに中塗りを行うことで表面が均一になり、上塗りがきれいに仕上がります。特に色ムラや艶ムラを防ぎ、最終的な美観性に大きく影響してきます。
中塗りは、下塗りと上塗りの間に行うことで塗膜の層を厚くし、耐久性を高めます。塗料の仕様通りの性能を発揮させるためには、規定の塗膜厚を確保することが必要であり、その中心的役割を担うのが中塗りです。
屋根中塗り 屋根中塗り 機能性の効果を最大化する上塗り
外壁の上塗り 外壁の上塗り 屋根の上塗り 屋根の上塗り 上塗りは「美しさ」と「耐久性・機能性」を決定づける仕上げの工程になります。上塗りは最も表面にくる層で、色や艶を決定づけます。中塗りまでではムラが残ることもありますが、上塗りによって均一で美しい仕上がりとなります。基本的に中塗りと同じ塗料で施工する場合が多いため、上塗りによってその機能性(耐候性、防水性、耐久性、防汚性)の効果が最大化されます。
付帯部塗装【木部】
木部塗装 木部塗装 木材は水を吸収しやすく、濡れると膨張し、乾くと収縮します。この繰り返しがひび割れや反りを引き起こすため、塗膜で防水性を発揮させてあげることが重要になります。
また、木材は紫外線による影響を受けやすく色褪せなどの劣化を促進します。塗装により遮光・保護し、長期的な耐久性を確保します。木部専用の塗料を用いることで、腐食やカビの発生、シロアリなどの害虫被害を防止できます。
付帯部塗装【鉄部】
鉄部塗装前のケレン作業 鉄部塗装前のケレン作業 鉄部塗装の前に既存のサビや古い塗膜、汚れを除去し、表面を整えるケレン作業(下地処理)を行います。サビを残したまま塗装すると内部で進行し、早期剥離や腐食を招きますが、ケレンにより劣化を抑えられます。また、表面に適度なザラつきを与えることで錆止め塗料の密着性が向上し、塗膜の剥がれを防ぎ耐久性を高めます。密着性が高まることで、長期的な防錆効果につながります。
さらに凹凸や汚れを取り除くことで塗装後の仕上がりも美しくなります。
鉄部塗装 鉄部塗装 白い塗料は、鉄部の下塗り材になります。これは、錆止め塗料であり、錆の発生を抑えます。
鉄部塗装 鉄部塗装 鉄部の専用の塗料を使用し、塗装していきます。
付帯部塗装【雨樋】
樋塗装 樋塗装 雨樋も紫外線や雨風の影響を受けやすく、劣化すると 色あせ・変形・ひび割れ・金具のサビ などが起こります。こうした劣化を防ぎ、美観と耐久性を保つために、外壁と屋根同様、付帯部部分の雨樋も塗装してあげる必要があります。塗装を行うことで家全体の耐久性を上げます。
足場解体前検査
仕上がり確認を行う際に写真を40枚程度様々な角度から撮り、お客様にお見せしています。
お客様に施工後状態を納得していただいた上で、足場解体を行います。
足場解体後も工事終了というわけではなく、完工書類にサインを頂き初めて終了となります。その後請求書と保証書をお渡しいたします。
弊社では費用予算や塗装する範囲など、お客様のご希望に沿った施工を心掛けています。工事完了までお客様が不安にならないよう頻繁に進捗状況を写真付きで連絡させていただいております。
今のお家にそもそも塗装が必要なのか、そのようなお悩みでも構いません。お話のみのご相談や点検など無料で行っておりますので、お気軽にご相談ください!
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外壁塗装 築13年、モルタル外壁塗装補修・コロニアルneo屋根のカバー工事
Before After お客様からのご要望とご提案内容
今回のお客様は、今後長期間住むことを前提として屋根・外壁補修をお考えになられていました。
そのため弊社からは、長期にわたり耐久性や耐候性が期待できる補修内容を提案させていただきました。建物を長持ちさせることで、塗り替えの頻度を減らし、ランニングコストを抑える効果があります。また、コストパフォーマンスを高めるために、遮熱機能が備わっている塗料を使用することを勧めさせていただきました。また、モルタル外壁の表面は凹凸になっているため汚れが溜まりやすいです。そのことを考慮し遮熱効果に優れ、さらに防汚性の高い塗料をご提案いたしました。
工事の基本情報のご紹介
平米数 外壁:約215㎡
屋根:約70㎡築年数 築13年 前回の塗装 なし 費用 約200万円
※同様・同程度の工事を行った場合の目安です(2025年時点)使用材料 外壁:シリコンREVO1000‐IR 保証 外壁:10年
屋根:30年工期 3週間程度 担当 植木 直史 現地調査時の様子(施工前の状況のご紹介)
モルタル外壁の補修前 モルタル外壁の補修前 モルタル外壁に黒カビやコケが生えている状態です。カビやコケは水分を含みやすく、モルタル外壁表面が常に湿った状態になりやすくなります。
その結果、モルタル内部にまで水分が浸透しやすくなることで、ひび割れや劣化を早める原因となります。さらに、外壁の防水性が低下すると雨水が内部に侵入し、構造体や下地を傷めることにもつながります。
モルタル外壁の補修前 モルタル外壁の補修前 モルタル外壁は経年劣化や地震・建物の揺れ、乾燥収縮によってひび割れ(クラック)が発生しやすい外壁素材になります。細いヘアクラック程度であれば直ちに雨水が侵入する可能性は低いものの、放置すると徐々にひびが広がり、そこから雨水が浸透して内部の下地や鉄筋にダメージを与えてしまいます。
雨だれの黒い筋汚れは、表面の防水性が落ちて水分や汚れが付着しやすくなっている証拠です。その部分での雨水による吸水と乾燥が繰り返され、劣化が加速している状況になります。写真のように、特にサッシ下や凹凸部分に発生しやすいです。
コロニアルneoの補修前 コロニアルneoの補修前 今回補修を行う屋根材がコロニアルneoであることが計測時に判明しました。
2001年頃から販売されたノンアスベスト屋根材ですが、塗装によるメンテナンスには適していないとされています。その理由は、基材そのものの耐久性に問題があるためです。従来のスレートはアスベストを含んで強度を保っていましたが、コロニアルNEOはアスベストが含まれていない分、代替繊維の性能が不十分であり、屋根材が割れやすく、反りや欠けも生じやすい特徴があります。
水を吸いやすい特徴があるため、写真をよく見るとヒビ割れや、表面の層間剥離、端部や重なり部分がポロポロと欠けているのが見て取れます。この状態が続いてしますト、ひび割れや剥離部分から雨水が侵入し、下地の野地板を腐らせル原因になります。
施工中の様子【モルタル外壁塗装】
1.高圧洗浄機を使用し、下地の表面を綺麗に整える
モルタル外壁の塗装前の高圧洗浄 モルタル外壁の塗装前の高圧洗浄 塗装前の高圧洗浄は、高圧洗浄は塗装工事を長持ちさせるための重要な下地処理の工程です。
外壁や屋根に付着した汚れ・ホコリ・カビ・コケ・古い塗膜の粉などを徹底的に取り除くために行います。これらが残っていると新しい塗料が密着せず、早期の剥がれや膨れの原因になります。
洗浄を丁寧に行うことで、塗料がしっかり定着し、仕上がりの美観が向上するとともに、塗膜の耐久性も高まります。
弊社では土間やカーポートの上部分など、家回りが全体的に綺麗になるようサービスさせていただいております。
2.外壁素地による塗料吸い込み防止をする下塗り
モルタル外壁の下塗り モルタル外壁の下塗り モルタル外壁の下塗り モルタル外壁の下塗り 下塗りはモルタル外壁素地と塗料を密着させる「接着剤」のような働きをし、塗膜が長持ちする基盤をつくります。
モルタルは経年劣化で粉を吹いたり、細かな凹凸や吸水性を持っているため、そのまま上塗りするとムラや剥がれの原因になります。下塗りを行うことで下地を固め、吸い込みを抑えて上塗り材が均一にのる環境を整えます。
下塗りは、見えない部分で塗装全体の品質を左右する欠かせない工程になります。
3.塗膜の厚さを確保する中塗り
モルタル外壁の中塗り モルタル外壁の中塗り モルタル外壁の中塗り 付帯部の中塗り 中塗りの役割は上塗りの土台作りの工程になります。
下塗りによって下地と塗料が密着する基盤は整いますが、まだ十分な塗膜の厚みや均一性は確保で来てない状態になります。
中塗りを行うことで、塗膜全体の厚みを増し、耐久性を高めるとともに、雨風や紫外線から建物を守る力を強化します。また、中塗りは上塗りと同じ塗料を使用することが多く、下地の細かな凹凸や色ムラを埋めて、最終の上塗りが美しく仕上がるよう下準備を整えます。中塗り層があることで上塗り塗料がより均一に定着させ、色の発色や艶の持続性を向上します。
4.見た目と機能の両方を完成させる上塗り
モルタル外壁の上塗り モルタル外壁の上塗り モルタル外壁の上塗り モルタル外壁に使用した補修用塗料 上塗りは一般的な3回塗りの場合、最終塗装工程になります。
モルタル外壁の美観と耐久性を左右する重要な工程であり、色ムラや艶ムラを防ぎ、仕上がりを美しく整えます。上塗りは外部環境に直接さらされるため、防水性・耐候性・耐紫外線性・防汚性などを担い、雨風や紫外線、汚れから建物を守ります。見た目と機能の両方を完成させる、塗装における最も重要な役割を持つ工程になります。
屋根のカバー工事【コロニアルNEO】
1.既存の屋根材に防水シートを敷き、新しい屋根材(横暖ルーフas)を葺いていく
既存の屋根材に防水シートを敷く 防水シートの上から新しい屋根材を葺く コロニアルneoの既存屋根材の下にある防水シートは、紫外線や熱、湿気の影響を受け、て少しずつ劣化しているため、もう一度新しいものを上から貼りなおしてあげる必要があります。防水シートの耐用年数は通常 15〜20年 程度で、築年数が経っている場合は機能が低下している可能性が高いです。
この工程を省いてしまうと、新しい屋根材でカバー工法をしても雨漏りが再発する恐れがあります。
防水シートを全体に敷き終わると、その上から新しい屋根材(横暖ルーフas)を端から順に被せていきます。
2.末端処理・役物板金取付
末端処理 貫板、役物板金 役物、板金取付後 完成 役物板金に接着剤をつけた様子 端まで屋根材を敷いたら、防腐処理済みの貫板 (細長い木製の板)を取り付けます。その上から覆うように役物(やくもの)板金 を被せます。
役物板金は、屋根の仕上がりや雨仕舞い(水の流れを正しく処理すること)に欠かせない重要な部材になります。屋根の端の板金は、雨漏りに直結する場所であるため、末端処理を含め丁寧に施工をしていく必要があります。
完工前検査を経て、足場解体
完工前検査 完工前検査 完工前検査 完工前検査 足場を解体する前に職人と現場監督が責任をもって最後の確認を行います。
お客様にも建物周りをご一緒に確認していただきます。また、足場を登らないと見えない部分は撮影した写真を見ていただきます。契約させていただいた施工内容に対し、お客様にご納得いただけるまで解体作業に進むことはありません。
お客様の了承を得た上で足場解体を行い、その後完工書類に記入をしていただき初めて工事が完工となります。
完工後、請求書と一緒に保証書をお渡ししております。お客様が安心して工事を任せていただけるように、工事期間中も施工が行われた日は写真と動画付きで進捗状況を報告させていただいております。
弊社では、お客様の納得と信頼に寄り添った工事を提案時から常々心がけております。外壁や屋根の補修でお困りやお悩みがある場合はお気軽にお問い合わせください!
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外壁塗装 大田区大森北にて遮熱塗料とウルトラTOPによる外壁塗装と屋根カバー工事の施工事例
Before After お客様からのご要望とご提案内容
今回のお客様は、近隣の方が弊社の方で施工していたため、外壁塗装や屋根補修のメンテナンスについてご説明の機会をいただいたことがきっかけでした。近隣の外壁補修を3軒施工していたので、仕上がり状態をご覧いただけました。そのことを踏まえた上で、築後13年が経過していることもありメンテナンスについて考えていただけました。
弊社は、世間一般的に耐久性の点から外壁塗装でよく用いられている「ラジカルシリコン塗料」「フッ素塗料」の各特徴、各種使用した場合の費用を比較し、補修内容を説明させていただきました。
また、見積もりを出させていただくにあたり、ドローンによる屋根点検を行った際に屋根材が "コロニアNEO" であるということが分かりました。コロニアルNEOは、2001年頃から販売されたノンアスベスト屋根材ですが、塗装によるメンテナンスには適していないとされています。その理由は、基材そのものの耐久性に問題があるためです。従来のスレートはアスベストを含んで強度を保っていましたが、コロニアルNEOはアスベストが含まれていない分、代替繊維の性能が不十分であり、屋根材が割れやすく、反りや欠けも生じやすい特徴があります。
表面を塗装で保護しても、内部の劣化や脆さを改善できないため、数年で再び不具合が発生する可能性が高いです。現在は製造終了しており、製造元の松下電工も、コロニアルNEOの塗装は意味がないと推奨していません。コロニアルNEOに塗装をしても一時的に見た目が整うだけで長期的に長持ちさせるという、根本的な対応策にはならないとされています。
また、結果として、塗装費用が無駄になり、後々大規模な工事が必要になるケースが多く見られます。
したがって、この屋根材のコロニアルneoのメンテナンス方法には、金属屋根のカバー工法や、すべてを取り換える葺き替え工事を選択するのが現実的で安心です。理由を説明させていただいた上で、塗装による補修ではなく、葺き替えか、カバー工法による補修を提案させていただきました。
工事の基本情報のご紹介
平米数 外壁:155㎡
屋根:41㎡築年数 築13年 前回の塗装 なし 費用 約150万円
※同様・同程度の工事を行った場合の目安です(2025年時点)使用材料 外壁
シリコンREVO1000‐IR(アステックペイント)
ウルトラTOP(プレマテックス)
屋根
横暖ルーフaS(ニチハ)/カバー工法保証 外壁:10年
屋根:20年工期 3週間程度 担当 植木尚史 現地調査時の様子(施工前の状況のご紹介)
外壁の劣化状態
モルタル壁の塗装前 モルタル壁の塗装前 外壁のモルタルに黒い雨染みやコケが残っている場合、汚れやカビ・藻の発生、または雨水の浸透による劣化サインになります。
黒い雨染みやコケが残るのは、雨水による汚れの付着や湿気で発生するカビ・藻が原因です。放置すると見た目が悪くなるだけでなく、防水性の低下や劣化の進行を招き、ひび割れや塗膜剥離につながる恐れがあります。高圧洗浄を行い、汚れや菌類を除去し、防カビ・防藻性を備えた塗料で再塗装する必要があります。
破風板周辺・雨樋の塗装前 モルタル壁のひび割れ症状 雨樋の汚れや錆は、住宅の劣化を示すサインの一つになります。錆が進行すると穴あきや破損につながり、雨水が正しく排水されず基礎や外壁を傷める恐れもあります。腐食が進んでいる場合は交換が必要になります。
外壁モルタルのヒビは、経年劣化や乾燥収縮、地震や振動、雨水の浸透などが原因で発生します。小さなヘアクラック(0.3mm未満の細いひび)は表面の塗膜やモルタルの乾燥によるもので、すぐに構造に影響することは少ないですが、放置すると水が染み込み、内部の鉄筋を錆びさせたり凍害を招いたりします。
一方で、上の写真の様に 幅が広いひび・深いクラック は建物の構造に関わる可能性があり、雨漏りや剥落の原因となるため注意が必要です。補修にはシーリング材の充填や樹脂モルタルの埋め戻し、場合によってはUカットやVカット補修を行います。ヒビ補修後に、その上から塗装補修を行っていきます。
屋根の劣化状態
コロニアルNEO屋根補修前 コロニアルNEO屋根補修前 コロニアルNEO屋根補修前 コロニアルNEO屋根補修前 コロニアルNEO屋根の表面が黒ずんでいるのが4枚の写真からみてとれます。屋根材の表面が全体的に黒ずんでいるのは塗膜の劣化によって防水性が低下し、雨水を吸収してコケやカビ、藻が繁殖しているサインになります。美観を損なうだけでなく、表面の保護機能が失われています。
また、よく見ると細かくヒビ割れしている部分が見られます。ヒビ割れは紫外線などの影響で経年劣化し屋根材が脆くなっている証拠になります。割れた部分から雨水が浸入すると下地材を傷め、雨漏りや構造劣化につながる危険があります。
これらの症状が出た場合、塗装補修や差し替え補修、必要に応じてカバー工法で対応することが必要になってきます。
施工中の様子【モルタル外壁】
1.塗装前の高圧洗浄
塗装前の高圧洗浄 塗装前の高圧洗浄 塗装前のモルタル外壁における高圧洗浄は、仕上がりと耐久性を左右する重要な工程になります。
外壁には長年の雨風で付着した埃・排気ガス・雨染み・コケやカビが残っており、これらを除去しないまま塗装すると塗膜の密着性が低下し、早期の剥がれや膨れにつながります。高圧洗浄では強い水圧で表面を洗い流すことで、目に見えない細かな汚れや古い塗膜の粉化(チョーキング)も除去していきます。特にモルタル外壁は凹凸が多く汚れが溜まりやすいため、丁寧な洗浄が必要です。
洗浄後は十分な乾燥時間を確保し、その上で下塗りから塗装工程を進めることで、塗料の性能を最大限に発揮できます。
2.外観の仕上がりを左右する養生工程
塗装養生 塗装養生 塗装養生 塗装養生 塗装養生 塗装工事における養生とは、塗料が付着してはいけない部分をシートやテープで覆い、保護する作業になります。窓や玄関ドア、雨樋、植栽、車などをビニールシートで覆い、床や土間は養生シートで保護します。
これにより仕上がりを美しく保ち、塗料の飛散や汚れを防止できます。また、養生は単に保護のためだけでなく、塗装範囲の境界を明確にし、ラインを整える役割もあります。外壁塗装では工事全体の品質を左右する重要な工程であり、丁寧な養生が結果的に美観や耐久性を高めることにつながります。
3.【下塗り】遮熱塗料で快適さを向上させるための外壁塗装
モルタル壁下塗り モルタル壁下塗り モルタル外壁の下塗りは、塗料の密着性を高め、仕上がりと耐久性を確保するために重要になってきます。モルタルは多孔質で水分や塗料を吸いやすく、そのまま上塗りすると塗料の吸い込みが不均一になり、色ムラや塗膜の薄弱部分が生じやすくなります。
下塗り材(シーラーやフィラー)を塗布することで、上塗り塗料がしっかり定着し、剥がれや膨れのリスクを低減できます。また、微細なヒビや凹凸を補修・調整する効果もあり、外壁全体を均一な状態に整えることで、中塗り層・上塗り層 を安定させ長期的な美観と防水性能を維持することが可能です。
4.【中塗り】遮熱塗料で快適さを向上させるための外壁塗装
モルタル壁中塗り モルタル壁中塗り モルタル外壁の中塗りは、下塗りで整えた下地を保護し、塗膜の厚みを確保するために行います。
下塗りだけでは塗膜が薄く、外部からの紫外線や雨水、汚れの影響を十分に防ぐことができません。中塗りは上塗り塗料の下地としての役割を持ち、塗膜の密度を高めることで耐久性や防水性を向上させます。また、塗料の色や艶を均一にすることで仕上がりの美観も安定させ、最終の上塗りで本来の色や性能を最大限発揮できる状態を整えます。
5.【上塗り】遮熱塗料で快適さを向上させるための外壁塗装
モルタル壁上塗り モルタル壁上塗り モルタル壁の上塗りは、外壁塗装工程の仕上げであり、塗膜の美観と耐久性を決定づける重要な工程になります。上塗り塗料は、色や艶、質感を外観として最終的に表現すると同時に、下塗り・中塗りで整えた塗膜を保護する役割を果たします。また、防水性や耐候性、耐汚染性など、塗料本来の性能を発揮するのも上塗りの役割です。
適切な厚みで均一に塗布することで、外壁の劣化を防ぎ、ヒビや剥がれの発生を抑制します。
6.高耐久性を最大限に発揮する4層目のウルトラTOP塗装
モルタル壁【4層目ウルトラTOP】 モルタル壁【4層目ウルトラTOP】 モルタル壁【4層目ウルトラTOP】 モルタル壁【4層目ウルトラTOP】 今回、4層目に使用した「ウルトラTOP」は、プレマテックス社が提供する住宅用の上塗り保護コートで、外壁や屋根塗装の耐久性を大幅に向上させる新しい塗装技術の施工内容になります。
通常の3層(下塗り+中塗り+上塗り)の上から、+aとしてウルトラTOPをコーティング塗装することで上塗り塗料の耐用年数が約15~20年延びるとされています。自動車の塗装技術を応用したもので、上塗り材を守り、上塗り材への負担を軽減するために、保護層をプラスすることで塗装の耐久性を飛躍的に向上させることが可能です。透明の塗料となっています。
メンテナンスの頻度を減らし、長期的にコストを抑えたい方に4層目のウルトラトップの塗装をお薦めしております。
7.外壁以外の付帯部塗装
破風板塗装 破風板塗装 雨樋塗装 付帯部塗装とは、外壁や屋根以外の雨樋、破風板、軒天、シャッターボックスなど建物の周辺部位に行う塗装のことです。外壁より面積は小さいですが、風雨や紫外線の影響を受けやすく、放置すると腐食や劣化が進みます。
塗装前は高圧洗浄にて外壁同様、塗装面の下地を整えます。
適切な付帯部塗装により、美観維持と建物寿命の延長が可能になります。
破風板は木部用の塗料、雨樋は弱溶剤塗料を使用し、付帯部の種類により各所適切な塗料を使用していきます。
施工中の様子【コロニアル屋根】/横暖ルーフのカバー工法補修
コロニアルneo 施工前 コロニアルneo 施工前 新しく屋根材をカバー設置するために、棟の釘やビスを慎重に外し、板金と貫板を取り外しします。
既存の棟板金取り外し 既存の貫板取り外し 屋根材のみの状態にしたら、上から防水シートを覆いかぶせます。
既存の屋根材の上に防水シート設置 既存の屋根材の上に防水シート設置 上のシートが下のシートを覆う形(重ね幅10〜15cm程度)にすることで雨水が浸入しにくくなります。棟部分も後で棟板金が被さる位置までシートを延ばします。防水性能を最大限に発揮させるために、浮きやズレが無いようし、シート同士の重なりが均一であることを確認します。
新しい屋根材の新設 新しい屋根材の新設 防水シートの上から、新しい屋根材を新設します。
貫板の設置 貫板の設置 新しい屋根材を重ねた後、貫板を設置します。
既存に使用されていた一般的な木製の貫板ではなく、腐食や腐朽に強く耐久性に優れている樹脂を含んだ貫板を新たに設置します。
屋根カバー工法補修後 屋根カバー工法補修後 設置した貫板の上に棟板金を被せ、ビスで固定します。
最後に末端部分の防水処理を行えば完成になります。
ベランダ防水/トップコートによる補修(防水層の保護塗装)
ベランダ防水下地処理【ケレン作業】 ベランダ防水下地処理【ケレン作業】 ディスクサンダーを使用して効率的にサビや浮いた旧塗膜、汚れを落とし下地を整えます。その後サンドペーパーを使用して表面を研磨して細かな凹凸をつけ、塗料の食いつきを良くします。
ベランダ防水 トップコート塗布補修 ベランダ防水 トップコート塗布補修 防水層のトップコート塗装は、防水層そのものを保護し、寿命を延ばすために行う仕上げ作業になります。ローラーで均一に塗布し、膜厚を確保します。
完工前検査【検査後足場解体を行います】
足場解体前検査 足場解体前検査 足場解体前検査 足場解体前検査 足場を解体する前に職人と現場監督が責任をもって最後の確認を行います。
お客様にも建物周りをご一緒に確認していただきます。また、足場を登らないと見えない部分は撮影した写真を見ていただきます。契約させていただいた施工内容に対し、お客様にご納得いただけるまで解体作業に進むことはありません。
お客様の了承を得た上で足場解体を行い、その後完工書類に記入をしていただき初めて工事が完工となります。
完工後、請求書と一緒に保証書をお渡ししております。お客様が安心して工事を任せていただけるように、工事期間中も施工が行われた日は写真と動画付きで進捗状況を報告させていただいております。
弊社では、お客様の納得と信頼に寄り添った工事を提案時から常々心がけております。外壁や屋根の補修でお困りやお悩みがある場合はお気軽にお問い合わせください!
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外壁塗装 目黒区目黒にて鉄筋コンクリート外壁をランデックスコート塗装B工法補修
お客様からのご要望とご提案内容
今回のお客様は、建物全体の経年劣化による雨漏りを心配されておりました。将来的に住み続けるか未定であるということを踏まえた上で、雨漏りを長期的に防げるのであれば、塗装補修費用は最大限に抑えたいとのことでした。また、補修費を支払い建物全体を塗装するのであれば現状よりも綺麗な状態に外観を整えたい、というご希望もありました。
今回の様な打ちっぱなしのコンクリート外壁を塗装補修するのであれば、弊社では、ランデックスコート塗料によるFC特殊工法かB工法を推進しております。
FC特殊工法(ランデックスコート) は、打ちっぱなしコンクリートの風合いを再現・保護する工法になります。経年劣化によって色ムラや雨染み、ひび割れが生じたコンクリート外壁に対し、専用の下地補修とランデックスコート材を組み合わせることで、コンクリート特有の質感を美しく復元します。ランデックスによる塗装を行う前にヒビの補修を行います。
通常の塗装のように厚い塗膜を作らず、職人の手作業により細かく化粧していくことで新たな表面にコンクリート風デザインの意匠性を作りだすことが出来ます。防水性・透湿性を兼ね備えているため、中性化の進行や雨水浸入を抑制し、建物の耐久性向上にもつながります。ですが、下記で説明しているB工法に比べ、補修内容が細かく手作業にかかる時間が大幅にかかってくるため高額な施工費用を要します。
FC特殊工法に対し、B工法は打ちっぱなしコンクリートの意匠性と防水性を両立させるための仕上げ方法になります。下地調整後に透明性のある保護材を塗布し、コンクリート特有の風合いをそのまま活かしながら表面を保護します。塗装前のひび割れ補修を行うと、塗料が透明であるためヒビ補修跡がそのまま外観に出てきてしまいます。ヒビ補修跡はとても目立ってしまうため、コーキングによるヒビ補修はお客様とご相談の上での施工となります。塗膜は透湿性を持ち、内部の湿気を逃がしつつ雨水や汚れの浸入を防ぐため、白華や劣化を抑制します。
既存の模様がそのまま残るため、高圧洗浄により下地を可能な限り綺麗にいたします。ですが限界があるため、B工法による補修をするのであれば外観が汚れにより古びた印象になる前に、施工することを勧めております。
冒頭で述べたお客様のご要望に沿った提案内容として、弊社では、完全に新築時のような外観仕上がりにはならないという了承を得た上で、B工法による補修を勧めさせていただきました。
工事の基本情報のご紹介
外壁平米数 304㎡ 築年数 約20年 前回の塗装 無し 費用 約195万円
※同様・同程度の工事を行った場合の目安です(2025年時点)使用材料 ランデックスコート(B工法) 保証 10年 工期 約3週間程度 担当 小西圭司 現地調査時の様子(施工前の状況のご紹介)
鉄筋コンクリートの壁から錆が出ている場合、内部の鉄筋が腐食しているサインとなります。原因の多くは、コンクリートの中性化やひび割れから雨水・空気・塩分が浸入し、鉄筋が錆びて膨張することで表面に錆汁やひび割れ(爆裂)が現れることです。このまま放置すると鉄筋の断面が減少して耐久性が低下し、構造的な劣化につながる可能性があります。
現状として建物内部に雨水が侵入しており、外壁表面の防水機能がきれている証拠になります。
鉄筋コンクリート外壁や、つなぎ目の部分のシーリングにヒビが入ると、雨水や湿気、塩分などが内部に浸入しやすくなり、鉄筋の腐食やコンクリートの中性化が進行します。
ヒビからの水の侵入は建物内部への雨漏りやカビ発生の原因にもなり、耐久性・美観の低下につながります。軽微なヒビでも放置すると構造劣化が進むため、雨漏りを今後防いでいくためにも早期の補修やシーリング充填、防水塗装などによる補修が必要な状態でした。
縦の雨染みが発生しています。
これは、外壁のコンクリート自体が雨水を吸ったり、乾燥したりしているのを繰り返している状態です。
施工中の様子
1.足場組み
足場組みでは、施工する家と隣家との距離や公道までの距離と位置を確認し、安全を確保している状態で設置して行きます。まず、トラックで資材を搬入し、建物周囲に配置します。下から順に組み上げ、建物全体を覆った後、塗料飛散防止や作業員の安全確保のためのメッシュシート養生を足場外側に張ります。組み終えた後に、揺れや固定不良、塗装職人が作業をしやすい状態で組めているかの点検を再度行います。一般的な戸建て並みの大きさの場合、半日~1日で仮設できます。
今回の様に、道路を使用する場合は事前に地域所轄の警察書にて申請をあげ、写真の左下の様にガードマンを配置する等の対応をしております。
2.高圧洗浄により塗装下地を綺麗に整える
塗装前の高圧洗浄は、外壁や屋根の汚れ、カビ、藻、古い塗膜の剥がれかけ部分を除去し、塗料の密着性を高める重要な下地処理です。汚れやホコリが残ったまま塗装すると、塗膜の剥がれやムラの原因になります。高圧洗浄では水圧で表面を清掃するため、目に見えない微細な汚れや藻も除去可能です。特に屋根や外壁の凹凸部分は汚れが溜まりやすいため、丁寧に洗浄することが塗装の耐久性を左右します。洗浄後は十分に乾燥させることで、塗料がしっかり密着し長持ちする仕上がりになります。
3.塗装の仕上がりを左右する養生
養生は「塗らないところを守るための工事」であり、塗装の出来栄えを左右する工程になります。
塗装前の養生は、仕上がりの美しさと周囲への配慮に欠かせなく、窓やサッシ、玄関、床、植木、車などにビニールやシートをかけ、塗料の飛散やはみ出しを防ぎます。特にマスカーやマスキングテープを用いた境界処理は、美しい直線を出すために重要になってきます。
4.ランデックスコート下塗り【塗装1回目】
ランデックスコートの下塗り材は、コンクリート面と仕上げ塗材との密着性を高める重要な役割を担います。下地の吸い込みを均一化し、塗料ムラや色ムラを防ぐことで、美しい仕上がりに直結します。また、細かなひび割れや表面の微細な凹凸を整え、上塗りの耐候性や撥水性を最大限に発揮させる土台作りの工程でもあります。さらに、下塗り材がコンクリート表面を補強することで、長期的な塗膜の耐久性を確保し、仕上げ全体の性能を安定させます。
5.ランデックスコート中塗り【2回目】
ランデックスコートの中塗り材は、下塗りで整えた下地の上に塗り重ねることで、塗膜の厚みを確保し、耐候性や耐久性を高める役割を持ちます。特に打放しコンクリートの再生仕上げでは、色や質感のベースをつくる工程であり、上塗り材の仕上がりを安定させるための重要な土台となります。また、微細な凹凸や色ムラをカバーし、均一な表面を形成することで、最終的な意匠性を美しく表現できるように調整します。
6.ランデックスコート上塗り【3回目】
ランデックスコートの上塗り材は、仕上げ工程として最も重要な役割を担います。
中塗りで整えた表面を保護し、美観と機能性を長期間維持するために施工されます。具体的には、紫外線や雨水から塗膜を守り、汚れや雨だれの付着を防ぐ高い撥水性・防汚性を発揮します。
また、透湿性を持つため内部の水分を逃がしつつ、コンクリートの劣化を抑制します。
上塗りでは、色調や質感を最終的に決定するため、建物の意匠性を高める仕上げ材としての役割も果たします。
7.ベランダ防水のトップコート補修
ベランダ防水トップコート ベランダ防水トップコート ベランダ防水のトップコート塗装補修は、防水層を紫外線や風雨から守り、劣化を防ぐために欠かせない作業になります。
弊社では、外壁塗装の際には必ずベランダ防水の補修もセットで行うことを勧めさせていただいております。理由としては、ベランダ防水劣化による雨漏り事例が多々あるからです。
施工手順としては、まず既存の表面を清掃し、汚れや藻・カビを取り除きます。その後、表面を研磨して密着性を高め、ひび割れや浮きがあれば補修を行います。
下地処理が整ったら専用のトップコートを均一に塗布し、防水層全体を保護します。補修を適切に行うことで防水性能が回復し、美観も改善されるため、雨漏りや下地劣化を未然に防止できます。
定期的なトップコートの塗り替えは防水層を長持ちさせ、将来的な大規模修繕費用の削減にもつながります。
8.外壁のシーリング撤去とシーリング新設
シーリング撤去 シーリング撤去 シーリング撤去 シーリング撤去 シーリング新設 シーリング新設 シーリング新設 シーリング新設 打ちっぱなし外壁のシーリング打ち替えは、コンクリートの目地部分に充填されている既存のシーリング材を撤去し、新しいシーリング材に入れ替える工事になります。
打ちっぱなしの外壁はデザイン性が高い一方で、雨水の浸入やひび割れが起こりやすく、シーリングの劣化は外壁の耐久性や美観に大きく影響します。
施工手順としては、まず古いシーリングをカッターなどで完全に除去し、目地内部を清掃します。その後、プライマーを塗布して密着性を高め、新しいシーリング材を均一に充填し、仕上げを行います。特に打ちっぱなし外壁は見た目が重要なため、施工時には仕上がりの直線性や色合わせが求められます。定期的な打ち替えを行うことで、雨漏りや雨水の侵入による内部鉄筋の錆びを防ぎ、コンクリート構造物の長寿命化につながります。
9.ガレージ内の塗装
ガレージ内塗装 ガレージ内塗装 ガレージ内塗装 ガレージ内塗装 ガレージ内の塗装は、車の排気ガスや油汚れ、湿気による劣化から壁や天井を守り、美観を維持するために行われます。ガレージ内も外壁と同様、打ちっぱなしのコンクリート壁に適しているランデックスコートを塗布しました。
ランデックスコートは透湿性に優れており、内部の水分を逃がしつつ外部からの水は遮断するため、白華や剥離を抑制します。また、防汚性・耐候性にも優れており、長期間美しい仕上がりを維持できるのも魅力です。さらに、既存の色調を活かしたクリヤー仕上げになっているため、打ちっぱなしの風合いをそのまま残すことが出来ます。
10.木部の塗装
木部の塗装 木部の塗装 キシラデコールは、木部専用の浸透型木材保護塗料で、屋外木部を紫外線や雨水、カビ、腐朽菌、シロアリから守る特徴があります。通気性を保ちながら耐候性や防腐・防虫性能を発揮するため、ウッドデッキや外壁、ログハウス、木柵などに幅広く使用されています。
塗膜を表面に厚く形成するのではなく、木材内部に浸透して保護するため、塗膜の膨れや剥がれが起こりにくいのが大きなメリットになります。また、自然な木目を活かした仕上がりになります。
11.足場解体前検査【仕上がり確認】
仕上がり確認 仕上がり確認 仕上がり確認 仕上がり確認 仕上がり確認 仕上がり確認 足場を解体する前に職人と現場監督が責任をもって最後の確認を行います。
仕上がり写真にてご理解いただけるかと思いますが、打ちっぱなし外壁の場合、ランデックスコート塗料による塗装補修を行い、下地風合いをそのままデザインとして残すクリアー塗装工法(B工法)を選択するのであれば、汚れが目立ってくる前に塗装補修をすることを弊社ではお薦めしております。
お客様にも建物周りをご一緒に確認していただきます。また、足場を登らないと見えない部分は撮影した写真を見ていただきます。契約させていただいた施工内容に対し、お客様にご納得いただけるまで解体作業に進むことはありません。
足場解体作業 足場解体作業 足場解体後は、完工書類に記入をしていただき初めて工事が完工となります。
完工後、請求書と一緒に保証書をお渡ししております。お客様が安心して工事を任せていただけるように、工事期間中も施工が行われた日は写真と動画付きで進捗状況を報告させていただいております。
弊社では、お客様の納得と信頼に寄り添った工事を提案時から常々心がけております。外壁や屋根の補修でお困りやお悩みがある場合はお気軽にお問い合わせください!
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外壁塗装 大田区蒲田本町にてアステックペイント塗料を使用した外壁屋根の塗装補修
Before After Before After お客様からのご要望とご提案内容
今回施工したお客様は、築年数から塗装補修自体は考えられていました。塗装補修をすること自体は決められていたので、弊社で扱っている塗料を耐久性別や機能別に色々紹介させていただきました。
提案させていただいた中でも、お客様は得に防汚機能に特化した塗料を魅力に感じられていました。
そのことを踏まえ、建物の美観維持とメンテナンス軽減につながる防汚機能に特化したアステックペイントの ”リファイン1000MF-IR” を勧めさせていただきました。
リファイン1000MF-IR は無機成分を配合しているため、緻密で強固な塗膜を形成します。この塗膜形成により汚れの付着を防ぎ、付着した汚れも雨水で洗い流されやすくなります。また、遮熱機能も備わっているため、熱吸収による外壁材の傷みを最大限に抑えることが出来ます。
工事の基本情報のご紹介
塗装平米数 外壁:約152㎡
屋根:約64㎡築年数 13年 前回の塗装 なし 費用 約142万円
※同様・同程度の工事を行った場合の目安です(2025年時点)使用材料 外壁:リファイン1000MF-IR(アステック)
屋根:スーパーシャネツサーモF(アステック)保証 10 年 工期 約3週間前後 担当 植木直史 現地調査時の様子(施工前の状況のご紹介)
サイディングボード外壁に必ず付随するシーリングの部分がうっすらひび割れ、隙間が空いているのが分かります。外壁のシーリングが傷んでいるということは、家の防水性や気密性が低下しているサインになります。放置すると雨水の浸入や外壁材の劣化につながるので注意が必要です。
耐久性が高く推奨される補修方法として、劣化したシーリングはすべて撤去し、新しいシーリング材を充填していきます。
モルタルでできている軒天の下には黒カビが発生しており、黒くなっています。
軒天は屋根の下にあり、直射日光が当たりにくいため湿気がこもりやすいです。防カビ、防藻性の機能が備わった塗料で塗装補修してあげることが望ましいです。
コロニアルは軽量で普及率の高い屋根材ですが、塗装による防水性に依存しているため、経年劣化でさまざまな症状が現れます。
写真からは色褪せや黒い雨染みが発生しているのが分かります。紫外線や雨風で塗膜が劣化し、色が薄くなっています。塗装が劣化すると水を吸い込みやすくなり、乾燥した後に黒いシミとして屋根材に残ります。これは防水機能が低下していることが考えられ、放置することで下地の防水シートや野地板の腐食につながります。また、屋根材自体の劣化が進んでしまうと塗装による補修が困難になり、葺き替えやカバー工法が必要になります。葺き替えやカバー工法は、塗装補修よりも費用が格段に上がります。
施工中の様子
1.足場組み
最初に、塗装工事するための足場組みを行います。通常の戸建てであれば、半日から1日で組むことが出来ます。足場組みの土台が完成したら黒いメッシュシートを家全体を囲うようにかけます。黒いメッシュシートは職人の落下防止の役割を担いますが、この後の工程で行う高圧洗浄の噴霧や、塗料、ケレン(削り作業)や補修の際に出る粉や破片を外に飛散しないようにします。
足場が揺れることで、部材が直接お家に当たり傷つかないよう、等間隔に緩衝材を当てています。
高圧洗浄にて塗装下地を整える
高圧洗浄は外壁や屋根塗装の前に必ず行う重要工程です。表面に付着したホコリや汚れ、コケやカビ、チョーキングの粉などを強い水圧で洗い流し、下地を清潔で健全な状態に整えます。
これを怠ると新しい塗料が密着せず、剥がれや膨れ、再びカビが発生する原因となります。
高圧洗浄は単なる清掃ではなく、塗装の耐久性を左右する基礎作業であり、塗料本来の性能を発揮させるために欠かせない工程になります。また、弊社では塗装面以外の洗浄もサービスさせていただいております。土間や塀などの頑固な汚れが落ち、家回りが綺麗になることで多くのお客様に喜んでいただいております!
養生
養生は、外壁や屋根塗装で塗らない部分を保護する作業です。窓や玄関、車、室外機などに塗料が付かないようシートやテープで覆い、足場や作業中の衝撃から外壁を守ります。養生が不十分だと塗料の飛散や汚れの原因になり、仕上がりにも影響します。しっかり固定し、作業後に速やかに撤去することで、美しく安全な塗装を実現するための重要な工程です。
塗装前のコーキング(シーリング)の補修
コーキング撤去中 コーキング撤去後 コーキングとは、外壁や窓まわりの隙間を埋め、雨水の侵入を防ぎ、防水性を確保する重要な部材です。そのため、雨天時に既存の古いコーキング撤去、充填を行う作業は厳禁になります。この補修は、サイディングの外壁材を使用しているお家には必ずセットで行う必要があります。
隙間を密閉することで気密性や断熱性を高め、建物内の快適性を保っています。さらに、地震や温度変化による建物の伸縮を吸収し、ひび割れや外壁材の損傷を防ぎます。
コーキングの充填 ヘラで整える まずカッターや専用工具で劣化したシーリング材を取り除いていきます。空いた隙間に接着剤(プライマー)を塗り、シーリング材の密着性を高めます。新しいシーリング材を充填し、ヘラで押し込むと同時に平らにしていきます。
下地の補強につながる下塗り
屋根の下塗り 屋根の下塗り 外壁の下塗り 外壁の下塗り 下塗りは、外壁や屋根塗装で仕上げ塗料を長持ちさせるための重要工程です。塗装する表面の細かい傷や凹凸を埋める役割があり、下地の補強になります。また、下地の吸い込みを均一にして上塗り塗料の密着性を高め、剥がれや膨れを防ぎます。下塗りを適切に行うことで、上塗りの色ムラや透けも防ぎ美しい仕上がりと塗装の耐久性を確保できます。
塗膜の厚み確保するための中塗り
屋根の中塗り 屋根の中塗り 外壁の中塗り 外壁の中塗り 中塗りは、上塗りを長持ちさせるための塗膜作りであり、外壁や屋根塗装で塗膜の厚みを確保することで上塗りの仕上がりを安定させる重要工程になります。上塗りの仕上がりを安定させることは防水性・耐候性・防カビ性能を確実に発揮させることに繋がります。
中塗りと上塗りは基本的に同じ塗料を使用します。
上塗りによる最終仕上げ
屋根の上塗り 屋根の上塗り 外壁の上塗り 外壁の上塗り 上塗りは、外壁や屋根塗装の最終工程で、美観と耐久性を仕上げる重要な塗装です。下塗りと中塗りで整えた下地と塗膜の上に塗ることで、色やツヤを均一に仕上げ、建物の印象を美しくします。
また、防水性や耐候性、耐汚染性を確保し、塗装の寿命を延ばします。一番外側の層になるため、塗装による性能を最大限に引き出す工程になります。
付帯部塗装
付帯部塗装は、雨樋・軒天・破風板・水切り・鉄部など、建物の外壁や屋根以外の部分を保護する工程になります。素材に応じた下塗りで防水や防錆、防カビ効果を与え、中塗り・上塗りで塗膜を厚くして耐久性を高めます。紫外線や雨風から素材を守ることで劣化を防ぎます。付帯部を丁寧に塗装することで、建物全体の寿命と仕上がり品質が向上します。
外壁の色に合わせて付帯部ごとに色を選ぶことで美観を整えます。
最終確認点検後、足場の解体
足場の解体前に仕上がり確認を行います。その際、写真を40枚程度様々な角度から撮り、お客様にお見せしています。お客様に施工後状態を納得していただいた上で、足場解体を行います。
足場解体後も工事終了というわけではなく、完工書類にサインを頂き初めて終了となります。完工書類に記載していただき、その後請求書と保証書をお渡ししています。
弊社では費用予算や塗装する範囲など、お客様のご希望に沿った施工を心掛けています。
また、工事完了までお客様が不安にならないよう頻繁に進捗状況を写真付きで連絡させていただいております。
今のお家にそもそも塗装が必要なのか、そのようなお悩みでも構いません。お話のみのご相談や点検など無料で行っておりますので、お気軽にご相談ください!
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外壁塗装 大田区南馬込にてトタン屋根、鉄部、木枠、モルタル壁の補修を行いました
Before After お客様からのご要望とご提案内容
今回のお客様は、前提として今回補修を行う家にしばらくの間の居住を想定しているとのことでした。一時的な住まいとお考えになっており、長期居住は想定していないとのことでした。ですが、ご近隣の方が屋根や外壁補修を行っているのをご覧になったことをきっかけに、経年劣化による雨漏りなどが心配になったということでした。このことを踏まえて、弊社では耐久性よりコスト重視で塗料を選ぶようにお勧めいたしました。また、屋根関しては瓦屋根であったため、費用を抑えて屋根補修を最低限行うのであるならば、瓦屋根以外の部分(トタン屋根)のみの補修を提案いたしました。また、雨漏りをしやすい部分として窓枠の木部の補修もお薦めさせていただきました。家の補修が優先であり、費用を最大限に抑えるため、家回りの塀塗装補修について塗装箇所から削ることができるという提案もさせていただきました。色をかなり悩まれていたので、カラーシュミレーションと色見本板による色合わせを行えるようにしました。
工事の基本情報のご紹介
平米数 外壁:150㎡ 築年数 45年 前回の塗装 20年 費用 約120万円
※同様・同程度の工事を行った場合の目安です(2025年時点)使用材料 外壁:セラミシリコン
屋根:デコルーフ(カバー)保証 外壁:7年
屋根:30年工期 2~ 3週間程度 担当 山田 太郎 現地調査時の様子(施工前の状況のご紹介)
劣化状態を計測した時点では、前回の塗装から期間が長く空いていたこともあり外壁の表面に構造クラック(ひび割れ)ている部分が多くみられました。これを放置していると、ひび割れから雨水が浸入し、雨漏りの原因にもなります。また、雨水が内部に侵入することで、内部構造の腐食を引き起こしたり、モルタル壁自体の剥離現象につながる恐れがあります。また、木造建築ということもあり隙間からシロアリ被害を発生させてしまう恐れもあります。トタン屋根と床下を支えている鉄部は写真の様に錆が深刻化しており、放置することで穴あきや破損につながり、建材の強度が低下してしまうことが伺えます。
木部は全体的に色褪せ変色しており、右上の写真では腐食がかなり進んでいることが分かります。木部は劣化状態が激しいと部分交換や張替えが必要になり、塗装のみでは補修できないケースがあります。
施工中の様子
足場組み
まず最初に、塗装補修を行うための足場組をします。通常の戸建てであれば半日~1日程度で組み終わることが出来ます。住宅街で行う際はご近隣の方への協力や理解が必要なケースがあります。(工事にあたり、一時的にお隣様の敷地をお借りして足場を設置させていただく場合があります)
弊社では事前に工事日程や挨拶を含めて許可を頂き、周りの方のご理解の上で進めさせていただいております。
高圧洗浄
足場を組み終わると、高圧洗浄を行います。高圧洗浄は天候関係なく予定通りに行えます。塗装面のすべての箇所を丁寧に洗い下地を整えていきます。高圧洗浄では専用の機械で当てていくので、多少の噴霧が周囲にかかることがあります。これを予防するために足場の周りには黒いメッシュシートを張っています。ですが念のため、近隣の方には事前に説明を行い、その日のお洗濯干しを外で行うのを控えていただくようお願いしております。
居住期間を踏まえて、耐久年数に合った塗料を使用した外壁補修(下塗り)
洗浄が終わり次第、壁をしっかり乾燥させ塗装面以外を養生していきます。左上の写真のオレンジのテープ部が養生になります。養生をすることで、塗装面と塗装面以外の境界線を綺麗に仕上げることが出来ます。建物全体の養生が終わり、下塗りをしていきます。
下塗りは、素地(外壁や屋根の下地材)と上塗り材をしっかりと密着させる「接着剤」のような役割を果たします。下塗りが不十分だと、数年で塗膜が剥がれてしまう原因になります。
モルタルやコンクリート、スレート屋根などの素材は、そのままでは塗料を吸い込みやすい性質があります。下塗りを行うことで吸い込みを均一に抑え、上塗り材の発色や性能を安定させることができます。また、表面の細かい傷(ヘアークラック)や凹凸を滑らかにし、下地を整えてる役割もあります。
居住期間を踏まえて、耐久年数に合った塗料を使用した外壁補修(中塗り)
次は中塗り作業にはいります。
塗料は「塗布量」と「乾燥時間」が守られてはじめて性能を発揮します。下塗りを薄く塗りすぎたり、乾燥不十分のまま次の工程に進むと、剥がれや膨れの原因になります。メーカーの基準を守ることが大切です。中塗りの役割は、塗膜に十分な厚みを持たせて耐候性や防汚性、遮熱性などの機能を補助する役割があります。
居住期間を踏まえて、耐久年数に合った塗料を使用した外壁補修(上塗り)
上塗りでは、艶や色ムラの調整を行い、色や光沢を出す工程になります。最後の層になるため外観の仕上がりや塗装の美しさは、この上塗りで決まります。また、塗膜の防水性や耐候性、耐汚染性などの機能は上塗りで発揮され、塗装全体の耐久性と見た目の完成度が決まる工程になります。
木部の下地処理と塗装補修
木部は他の建材に比べて吸水性が高く、劣化しやすいため、塗装前の下地処理が非常に重要です。
やすりを使用して木の表面を軽く削りました。適切な処理を行うことで、塗料の密着性や耐久性が格段に向上し仕上がり状態の見栄えも良くなります。
木部には、専用の木材用塗料を使用することで、紫外線や雨水、カビ・腐朽・シロアリなどから木材を守ることができます。
鉄部の下地処理(ケレン)と塗装補修
鉄部ケレン作業 鉄部ケレン作業 鉄部は時間とともに錆びや古い塗膜が劣化するため、そのまま塗装しても塗料がうまく密着せず、耐久性が低下してしまいます。ケレン作業は、その問題を防ぐために行われます。またケレンにより鉄の表面にわずかな傷(目荒し)をつけることで、塗料が入り込みやすくなります。
鉄部塗装 鉄部塗装 鉄部は屋外にあると錆びやすく、塗装で保護することが重要です。密着性が高く、防錆効果がある塗料で補修していきます。
その他付帯部塗装
外装補修では、屋根や外壁以外に、建物に付随している様々な細かい部分おいても専用の塗料で塗装していきます。建物を全体的に塗装補修することで古びた印象から生まれ変わり、美観を保つことが出来ます。雨樋や破風板、水切りなど付帯部の劣化を放置すると、部分補修では対応できず、大規模な修理や交換が必要になってきます。屋根・外壁同様、これ以上の悪化を遅らせ耐久性を維持していくという点において重要な塗装部位になります。
トタン屋根のカバー補修
1.既存のトタン屋根 2.既存のトタン屋根の上に防水シートを貼る ・防水紙の上から板金でカバーをする トタン屋根のカバー工法による補修は既存のトタン屋根の上に新しい屋根材を重ねることを指します。
既存屋根を撤去せずに新しい屋根をかぶせることで、短期間で耐久性や断熱性を向上させることができます。最近は、軽量の屋根材もたくさん出てきているので、カバーによる重さを気にしている方にもお薦めです。
既存のトタンの状態が著しく劣化している場合は、撤去して全面葺き替えの方が安全になってくるケースもございます。一度点検を行い、その上で専門の方の意見を参考することをお勧めします。
足場解体前の検査
足場を解体する前に職人と現場監督が責任をもって最後の確認を行います。
お客様にも家回りを確認していただきます。また、足場を登らないと見えない部分は撮影した写真を見ていただき、納得していただくまで解体作業に進むことはありません。
足場解体後は、完工書類に記入をしていただき初めて工事が完工となります。最後に請求書と一緒に保証書をお渡ししております。お客様が安心して工事を任せていただけるように、工事期間中も施工が行われた日は写真と動画付きで進捗状況を報告させていただいております。お客様の納得と信頼に寄り添った工事を提案時から心がけております。外壁や屋根の補修でお困りやお悩みがある場合はお気軽に弊社までお問い合わせください!
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外壁塗装 大田区南馬込にて蔦(ツタ)の撤去と屋根工事、リシン外壁塗装を行いました
Before After お客様からのご要望とご提案内容
施工を依頼していただいたお客様は、新築の建て売りを同時に購入されていた近隣の方が外壁工事を行ったことをきっかけに、築年数的にも塗装補修をした方が良いのかと、ご検討されていました。
弊社では現状時点での屋根と外壁の劣化状態の診断書(写真付き)を無料で作成し、お客様にお渡しする際、ご説明させていただいております。同じ築年数であっても日当たりの違いなどの立地環境により、劣化症状の度合や種類が異なってきます。今回のお客様は診断書を通して、築15年前後で現状の劣化状態であれば、同じくらいの年数の耐久性がある塗料であれば十分であるということでした。お客様もご希望を踏まえて、遮熱効果機能を備えたリコンREVO1000‐IR、スーパーシャネツサーモSiをお勧めさせていただきました。
また、ツタの生えていた壁のダメージ跡を消したいということだったため、1部リシンを吹いてからの塗装の提案をいたしました。
工事の基本情報のご紹介
外壁平米数 145㎡ 屋根平米数 56㎡ 築年数 15年 費用 約115万円
※同様・同程度の工事を行った場合の目安です(2025年時点)使用材料 外壁:シリコンREVO1000‐IR
屋根:スーパーシャネツサーモSi保証 10年 工期 3週間程度 担当 小西圭司 現地調査時の様子(施工前の状況のご紹介)
リシン外壁がツタにより、ダメージをうけており表面が剥がれている状態でした。リシンは防止性のある外壁仕上げ材ですが、剥がれて下地が露出すると、そこからの雨水や湿気が侵入しやすくなります。
また、建物全体の塗膜防水効果が切れており、雨水や湿気がこもりやすくなり、表面には黒カビが生えている状態でした。
リシン外壁にとって再塗装・補修の適齢期は10~15年を目安とされています。放置すると、塗装補修とは別に、傷みが出ている分の補修費用が確実に増えていきます。今後のタイミングで塗装補修を行う予定があるのであれば、必要に応じて早めの点検やメンテナンスをお勧めしています。
上の写真はドローンにより撮影したものです。
コロニアル屋根(スレート屋根)は写真からも分かるように黒いシミのようなものが縦に入っています。これは屋根表面の防水塗膜が劣化して、湿気を含みやすくなっている状態とも言えます。雨が降る度に水分を吸収してしまっているため、屋根材(コロニアル)自体の劣化や腐食を加速させます。
また、紫外線による影響から色褪せが進んでいるのが見て取れます。
施工中の様子
足場組
足場組みは塗装作業効率と安全性を確保するために設置されます。また、塗料の飛散防止のために黒いメッシュシートを張ります。設置に要する時間は半日~1日程度で、解体には半日程度かかります。作業日当日は、大きな金属音(打音・組立音)やトラックの出入りがあるため近隣への事前挨拶が必要になります。
弊社では近隣の方に工事日程を含め、ご挨拶とともに事前にアナウンスをさせていただいております。
高圧洗浄
通常であれば足場組日の翌日に塗装前の家全体の高圧洗浄を行います。長年の大気汚れ・排気ガス・汚れ・カビ・コケ・古い塗膜を洗い流すことで、清潔な下地を作ることができます。下地を整えることで、塗料の密着性が向上し、塗装後の耐久性や防水性がアップします。
高圧洗浄では、塗装面以外の土間や玄関、外構などの家回りもこの機会にサービスで洗浄させていただいております。
蔦(ツタ)の撤去
高圧洗浄ではリシンの凹凸に食い込んで取り除けなかったツタの欠片を細かいブラシで優しく取り除いていきます。
遮熱塗料で快適さを向上させるための屋根塗装と外壁塗装【下塗り】
屋根材補修 屋根材補修 屋根の下塗りを行う前に、塗装では埋まらない屋根材の大きなヒビや欠けている部分などはコーキングにて補修をしていきます。屋根材の補修後は塗装は下塗り→中塗り→上塗りの順で行っていきます。
屋根下塗り 屋根下塗り 屋根材を整えたら、下塗りをローラーにて行っていきます。
下塗りは見た目に影響しない地味な工程ですが、しっかりと行うことで塗装の寿命や品質に大きく影響してきます。今回の様に劣化しているコロニアル屋根(スレート屋根)は屋根材が塗布した塗料を吸い込みやすいため、専用の下塗り材を使用し吸い込みを抑えていきます。下塗り材には小さなひび割れを埋めたり、表面の傷細かい傷を滑らかにする役割があります。
外壁塗装では下塗りを行う前にツタの影響でリシン壁が剥離しボロボロになっていたところを専用の化粧材を吹き付けて補修し肌合わせをました。
外壁下塗り 外壁下塗り 化粧材で表面を整え、綺麗に凹凸模様が戻ってから下塗りに入りました。下塗りの役割に関しては屋根と同様になります。
遮熱塗料で快適さを向上させるための屋根塗装と外壁塗装【中塗り】
屋根中塗り 屋根中塗り 外壁中塗り 外壁中塗り 下塗りの乾燥後、中塗りを進めていきます。中塗りでは上塗りと同じ塗料を使用することが多いです(共通塗料)。中塗りでは塗膜の厚さを確保する役割があり、下地の色ムラや凹凸を隠し、上塗りの仕上がりをより美しくします。下塗り+中塗り+上塗りの3層で、メーカーが指定する「適正な塗膜厚」を実現させます。
遮熱塗料で快適さを向上させるための屋根塗装と外壁塗装【上塗り】
屋根上塗り 屋根上塗り 外壁上塗り 外壁上塗り 中塗りをしっかり乾燥させた後は、中塗りで使用した塗料を使用して上塗りを行い、完成になります。
上塗りでは、下塗り・中塗りを守る最後の保護層の役割を果たします。「美観」「防水」「耐「保護」といった塗装本来の機能を完成させます。塗料メーカーが推奨する仕様に基づいて、正しい工程・適切な塗布量・乾燥時間を守って施工することが、高品質な塗装につながります。今回は遮熱塗料を使用したので、屋根材が受ける紫外線・赤外線の量を大幅にカットし、屋根材自体の温度上昇も抑えられ、一般的な塗料を使用するよりも劣化を遅らせることができます。
付帯部塗装とベランダ床のトップコート塗装
雨樋塗装 雨樋塗装 水切り塗装 水切り塗装 付帯部とは外壁と屋根以外の他の部材のことを指し、破風板/鼻隠し/軒天/水きり/シャッターBOXなどがあります。アルミ以外の部材は塗装範囲になってきます。(アルミは塗装しても剥がれやすいため)
写真は雨樋と水切りの塗装様子になります。付帯部の種類と多さ(塗装面積)は各戸建てによって異なります。
付帯部も劣化するため、屋根壁同様に塗装による保護が必要になってきます。また、壁や屋根のみを塗装しても付帯部が色褪せていたり、サビが発生していると見た目がちぐはぐになってしまいます。全体を塗装することで新築のような統一感を出すことができます。
外壁屋根と同時に施工することで、足場代や作業費を抑えられるメリットがあるため、弊社では付帯部塗装を含めた金額をお客様に提示させていただいております。付帯部は見積もり上で塗装部として選択が可能となっておりますので、お客様が必要ないとした場合は、塗装部から一部外すケースもございます。お客様のご要望やご希望に沿った施工を心掛けておりますので、お気軽にご相談ください。
ベランダトップコート塗装 ベランダトップコート塗装 ベランダ床は、防水層にダメージが出ていない場合はトップコート塗装補修を行っております。
ベランダに荷物がある場合、万が一、壊れてしまうといけないものは基本的にお家の中に入れていただくようにお願いしています。それ以外のものは、お客様の了承を得た上で、足場の上に括りつけ移動をしています。
塗装終了後、足場解体前の検査
仕上がり確認を行う際に写真を40枚程度様々な角度から撮り、お客様にお見せしています。
お客様に施工後状態を納得していただいた上で、足場解体を行います。
足場解体後も工事終了というわけではなく、完工書類にサインを頂き初めて終了となります。その後請求書と保証書をお渡しいたします。
弊社では費用予算や塗装する範囲など、お客様のご希望に沿った施工を心掛けています。工事完了までお客様が不安にならないよう頻繁に進捗状況を写真付きで連絡させていただいております。
今のお家にそもそも塗装が必要なのか、そのようなお悩みでも構いません。お話のみのご相談や点検など無料で行っておりますので、お気軽にご相談ください!
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エクステリア工事 杉並区浜田山にて戸建て軒天をおしゃれなデザインにすると、外観のアクセントになります
Before After 今回軒天に張り付けたマハールシートとはケイ酸カルシウムを主原料とした薄型の素材になります。耐火性・耐水性があり、軽量で加工もしやすい建材です。厚みは2.5mm~3.5mm程度が一般的です。
マハールには以下の特徴があります。
- 不燃材:国土交通省の不燃認定を受けている。
- 軽量・薄型:加工性が高く、天井・軒天・壁下地などに使いやすい。
- 耐水性・耐湿性:外部軒天や浴室周りにも適応可能。
- 施工性:曲面や細かい納まりに使える。
- 仕上げ自由度:塗装、クロス貼り、吹付けなど様々な仕上げが可能。
これらの特徴があることから、軒天の仕上げ材、内装・外装天井(特に耐火・耐湿を求める場所)、浴室や洗面所などの湿気の多い空間、外壁の下地材にも使用されています。
費用 約3~5万円/㎡(50㎡まで)
※同様・同程度の工事を行った場合の目安です(2025年時点)使用材料 マハールシート 保証 5年 工期 4日~1週間程度 担当 植木直史 今回お客様が施工になられた理由に、ご依頼いただく以前から、お客様が軒天をオシャレにするためにデザイン性のあるマハールシート建材を用いて施工してほしいというご希望がありました。既存の白地軒天が木目調になることで外観の雰囲気がガラッと変わり、デザインを流行りの木目調のものにすることで木のぬくもりを演出でき高級感が出ます。
マハールシートは実際の木材ではありませんので、シロアリの心配もありません。また、分厚い板材を上から上張りをするわけではないため重さや落下の心配もないです。
施工の流れ
1.マハールシートを張り付けるための下地の処理
既存の軒天にある境目の目地を平らにし、シートを張る面の凹凸を無くしていきます。下地はできるだけ水平に通しておかないと、シートが波打つ原因になります。
2.マハールシートを寸法に合わせてカット
写真の様に折りたたまれて材料が届きます。とても柔軟性があり薄く軽量素材であることが見て取れます。マハールシートは薄いので、カッターなどで容易にカットできます。施工時に湿気を含むと反りやすいため、雨天時には施工を避け、直前まで梱包を外さないのがポイントになります。
3.マハールシートの貼り付け
マハールシートを貼り付けるための接着塗料を塗布していきます。この時、波打つような模様をあえて入れることでシートと軒天の密着度を高めます。空気が入ってしまうことで浮かないように端からゆっくり合わせていきます。また貼り付け後はローラーを使用してマハールシートが全面的にくっつくよう、しっかり抑えていきます。
4.つなぎ目処理
シートとシートの間は 1〜2mm程度の目地を空けます(伸縮対応)。目地には クラック防止のため、コーキング処理 を行います。
つなぎ目を綺麗に処理できれば完成になります。