施工事例WORKS
大田区南馬込にて蔦(ツタ)の撤去と屋根工事、リシン外壁塗装を行いました2025.09.04


お客様からのご要望とご提案内容
施工を依頼していただいたお客様は、新築の建て売りを同時に購入されていた近隣の方が外壁工事を行ったことをきっかけに、築年数的にも塗装補修をした方が良いのかと、ご検討されていました。
弊社では現状時点での屋根と外壁の劣化状態の診断書(写真付き)を無料で作成し、お客様にお渡しする際、ご説明させていただいております。同じ築年数であっても日当たりの違いなどの立地環境により、劣化症状の度合や種類が異なってきます。今回のお客様は診断書を通して、築15年前後で現状の劣化状態であれば、同じくらいの年数の耐久性がある塗料であれば十分であるということでした。お客様もご希望を踏まえて、遮熱効果機能を備えたリコンREVO1000‐IR、スーパーシャネツサーモSiをお勧めさせていただきました。
また、ツタの生えていた壁のダメージ跡を消したいということだったため、1部リシンを吹いてからの塗装の提案をいたしました。
工事の基本情報のご紹介
| 外壁平米数 | 145㎡ |
| 屋根平米数 | 56㎡ |
| 築年数 | 15年 |
| 費用 | 約115万円 ※同様・同程度の工事を行った場合の目安です(2025年時点) |
| 使用材料 | 外壁:シリコンREVO1000‐IR 屋根:スーパーシャネツサーモSi |
| 保証 | 10年 |
| 工期 | 3週間程度 |
| 担当 | 小西圭司 |
現地調査時の様子(施工前の状況のご紹介)




リシン外壁がツタにより、ダメージをうけており表面が剥がれている状態でした。リシンは防止性のある外壁仕上げ材ですが、剥がれて下地が露出すると、そこからの雨水や湿気が侵入しやすくなります。
また、建物全体の塗膜防水効果が切れており、雨水や湿気がこもりやすくなり、表面には黒カビが生えている状態でした。
リシン外壁にとって再塗装・補修の適齢期は10~15年を目安とされています。放置すると、塗装補修とは別に、傷みが出ている分の補修費用が確実に増えていきます。今後のタイミングで塗装補修を行う予定があるのであれば、必要に応じて早めの点検やメンテナンスをお勧めしています。


上の写真はドローンにより撮影したものです。
コロニアル屋根(スレート屋根)は写真からも分かるように黒いシミのようなものが縦に入っています。これは屋根表面の防水塗膜が劣化して、湿気を含みやすくなっている状態とも言えます。雨が降る度に水分を吸収してしまっているため、屋根材(コロニアル)自体の劣化や腐食を加速させます。
また、紫外線による影響から色褪せが進んでいるのが見て取れます。
施工中の様子
足場組


足場組みは塗装作業効率と安全性を確保するために設置されます。また、塗料の飛散防止のために黒いメッシュシートを張ります。設置に要する時間は半日~1日程度で、解体には半日程度かかります。作業日当日は、大きな金属音(打音・組立音)やトラックの出入りがあるため近隣への事前挨拶が必要になります。
弊社では近隣の方に工事日程を含め、ご挨拶とともに事前にアナウンスをさせていただいております。
高圧洗浄




通常であれば足場組日の翌日に塗装前の家全体の高圧洗浄を行います。長年の大気汚れ・排気ガス・汚れ・カビ・コケ・古い塗膜を洗い流すことで、清潔な下地を作ることができます。下地を整えることで、塗料の密着性が向上し、塗装後の耐久性や防水性がアップします。
高圧洗浄では、塗装面以外の土間や玄関、外構などの家回りもこの機会にサービスで洗浄させていただいております。
蔦(ツタ)の撤去


高圧洗浄ではリシンの凹凸に食い込んで取り除けなかったツタの欠片を細かいブラシで優しく取り除いていきます。
遮熱塗料で快適さを向上させるための屋根塗装と外壁塗装【下塗り】


屋根の下塗りを行う前に、塗装では埋まらない屋根材の大きなヒビや欠けている部分などはコーキングにて補修をしていきます。屋根材の補修後は塗装は下塗り→中塗り→上塗りの順で行っていきます。


屋根材を整えたら、下塗りをローラーにて行っていきます。
下塗りは見た目に影響しない地味な工程ですが、しっかりと行うことで塗装の寿命や品質に大きく影響してきます。今回の様に劣化しているコロニアル屋根(スレート屋根)は屋根材が塗布した塗料を吸い込みやすいため、専用の下塗り材を使用し吸い込みを抑えていきます。下塗り材には小さなひび割れを埋めたり、表面の傷細かい傷を滑らかにする役割があります。


外壁塗装では下塗りを行う前にツタの影響でリシン壁が剥離しボロボロになっていたところを専用の化粧材を吹き付けて補修し肌合わせをました。


化粧材で表面を整え、綺麗に凹凸模様が戻ってから下塗りに入りました。下塗りの役割に関しては屋根と同様になります。
遮熱塗料で快適さを向上させるための屋根塗装と外壁塗装【中塗り】




下塗りの乾燥後、中塗りを進めていきます。中塗りでは上塗りと同じ塗料を使用することが多いです(共通塗料)。中塗りでは塗膜の厚さを確保する役割があり、下地の色ムラや凹凸を隠し、上塗りの仕上がりをより美しくします。下塗り+中塗り+上塗りの3層で、メーカーが指定する「適正な塗膜厚」を実現させます。
遮熱塗料で快適さを向上させるための屋根塗装と外壁塗装【上塗り】




中塗りをしっかり乾燥させた後は、中塗りで使用した塗料を使用して上塗りを行い、完成になります。
上塗りでは、下塗り・中塗りを守る最後の保護層の役割を果たします。「美観」「防水」「耐「保護」といった塗装本来の機能を完成させます。塗料メーカーが推奨する仕様に基づいて、正しい工程・適切な塗布量・乾燥時間を守って施工することが、高品質な塗装につながります。今回は遮熱塗料を使用したので、屋根材が受ける紫外線・赤外線の量を大幅にカットし、屋根材自体の温度上昇も抑えられ、一般的な塗料を使用するよりも劣化を遅らせることができます。
付帯部塗装とベランダ床のトップコート塗装




付帯部とは外壁と屋根以外の他の部材のことを指し、破風板/鼻隠し/軒天/水きり/シャッターBOXなどがあります。アルミ以外の部材は塗装範囲になってきます。(アルミは塗装しても剥がれやすいため)
写真は雨樋と水切りの塗装様子になります。付帯部の種類と多さ(塗装面積)は各戸建てによって異なります。
付帯部も劣化するため、屋根壁同様に塗装による保護が必要になってきます。また、壁や屋根のみを塗装しても付帯部が色褪せていたり、サビが発生していると見た目がちぐはぐになってしまいます。全体を塗装することで新築のような統一感を出すことができます。
外壁屋根と同時に施工することで、足場代や作業費を抑えられるメリットがあるため、弊社では付帯部塗装を含めた金額をお客様に提示させていただいております。付帯部は見積もり上で塗装部として選択が可能となっておりますので、お客様が必要ないとした場合は、塗装部から一部外すケースもございます。お客様のご要望やご希望に沿った施工を心掛けておりますので、お気軽にご相談ください。


ベランダ床は、防水層にダメージが出ていない場合はトップコート塗装補修を行っております。

ベランダに荷物がある場合、万が一、壊れてしまうといけないものは基本的にお家の中に入れていただくようにお願いしています。それ以外のものは、お客様の了承を得た上で、足場の上に括りつけ移動をしています。
塗装終了後、足場解体前の検査




仕上がり確認を行う際に写真を40枚程度様々な角度から撮り、お客様にお見せしています。
お客様に施工後状態を納得していただいた上で、足場解体を行います。
足場解体後も工事終了というわけではなく、完工書類にサインを頂き初めて終了となります。その後請求書と保証書をお渡しいたします。
弊社では費用予算や塗装する範囲など、お客様のご希望に沿った施工を心掛けています。工事完了までお客様が不安にならないよう頻繁に進捗状況を写真付きで連絡させていただいております。
今のお家にそもそも塗装が必要なのか、そのようなお悩みでも構いません。お話のみのご相談や点検など無料で行っておりますので、お気軽にご相談ください!






