施工事例WORKS
大田区蒲田本町にてアステックペイント塗料を使用した外壁屋根の塗装補修2025.09.10




お客様からのご要望とご提案内容
今回施工したお客様は、築年数から塗装補修自体は考えられていました。塗装補修をすること自体は決められていたので、弊社で扱っている塗料を耐久性別や機能別に色々紹介させていただきました。
提案させていただいた中でも、お客様は得に防汚機能に特化した塗料を魅力に感じられていました。
そのことを踏まえ、建物の美観維持とメンテナンス軽減につながる防汚機能に特化したアステックペイントの ”リファイン1000MF-IR” を勧めさせていただきました。
リファイン1000MF-IR は無機成分を配合しているため、緻密で強固な塗膜を形成します。この塗膜形成により汚れの付着を防ぎ、付着した汚れも雨水で洗い流されやすくなります。また、遮熱機能も備わっているため、熱吸収による外壁材の傷みを最大限に抑えることが出来ます。
工事の基本情報のご紹介
塗装平米数 | 外壁:約152㎡ 屋根:約64㎡ |
築年数 | 13年 |
前回の塗装 | なし |
費用 | 約142万円 ※同様・同程度の工事を行った場合の目安です(2025年時点) |
使用材料 | 外壁:リファイン1000MF-IR(アステック) 屋根:スーパーシャネツサーモF(アステック) |
保証 | 10 年 |
工期 | 約3週間前後 |
担当 | 植木直史 |
現地調査時の様子(施工前の状況のご紹介)


サイディングボード外壁に必ず付随するシーリングの部分がうっすらひび割れ、隙間が空いているのが分かります。外壁のシーリングが傷んでいるということは、家の防水性や気密性が低下しているサインになります。放置すると雨水の浸入や外壁材の劣化につながるので注意が必要です。
耐久性が高く推奨される補修方法として、劣化したシーリングはすべて撤去し、新しいシーリング材を充填していきます。

モルタルでできている軒天の下には黒カビが発生しており、黒くなっています。
軒天は屋根の下にあり、直射日光が当たりにくいため湿気がこもりやすいです。防カビ、防藻性の機能が備わった塗料で塗装補修してあげることが望ましいです。


コロニアルは軽量で普及率の高い屋根材ですが、塗装による防水性に依存しているため、経年劣化でさまざまな症状が現れます。
写真からは色褪せや黒い雨染みが発生しているのが分かります。紫外線や雨風で塗膜が劣化し、色が薄くなっています。塗装が劣化すると水を吸い込みやすくなり、乾燥した後に黒いシミとして屋根材に残ります。これは防水機能が低下していることが考えられ、放置することで下地の防水シートや野地板の腐食につながります。また、屋根材自体の劣化が進んでしまうと塗装による補修が困難になり、葺き替えやカバー工法が必要になります。葺き替えやカバー工法は、塗装補修よりも費用が格段に上がります。
施工中の様子
1.足場組み


最初に、塗装工事するための足場組みを行います。通常の戸建てであれば、半日から1日で組むことが出来ます。足場組みの土台が完成したら黒いメッシュシートを家全体を囲うようにかけます。黒いメッシュシートは職人の落下防止の役割を担いますが、この後の工程で行う高圧洗浄の噴霧や、塗料、ケレン(削り作業)や補修の際に出る粉や破片を外に飛散しないようにします。
足場が揺れることで、部材が直接お家に当たり傷つかないよう、等間隔に緩衝材を当てています。
高圧洗浄にて塗装下地を整える




高圧洗浄は外壁や屋根塗装の前に必ず行う重要工程です。表面に付着したホコリや汚れ、コケやカビ、チョーキングの粉などを強い水圧で洗い流し、下地を清潔で健全な状態に整えます。
これを怠ると新しい塗料が密着せず、剥がれや膨れ、再びカビが発生する原因となります。
高圧洗浄は単なる清掃ではなく、塗装の耐久性を左右する基礎作業であり、塗料本来の性能を発揮させるために欠かせない工程になります。また、弊社では塗装面以外の洗浄もサービスさせていただいております。土間や塀などの頑固な汚れが落ち、家回りが綺麗になることで多くのお客様に喜んでいただいております!
養生


養生は、外壁や屋根塗装で塗らない部分を保護する作業です。窓や玄関、車、室外機などに塗料が付かないようシートやテープで覆い、足場や作業中の衝撃から外壁を守ります。養生が不十分だと塗料の飛散や汚れの原因になり、仕上がりにも影響します。しっかり固定し、作業後に速やかに撤去することで、美しく安全な塗装を実現するための重要な工程です。
塗装前のコーキング(シーリング)の補修


コーキングとは、外壁や窓まわりの隙間を埋め、雨水の侵入を防ぎ、防水性を確保する重要な部材です。そのため、雨天時に既存の古いコーキング撤去、充填を行う作業は厳禁になります。この補修は、サイディングの外壁材を使用しているお家には必ずセットで行う必要があります。
隙間を密閉することで気密性や断熱性を高め、建物内の快適性を保っています。さらに、地震や温度変化による建物の伸縮を吸収し、ひび割れや外壁材の損傷を防ぎます。


まずカッターや専用工具で劣化したシーリング材を取り除いていきます。空いた隙間に接着剤(プライマー)を塗り、シーリング材の密着性を高めます。新しいシーリング材を充填し、ヘラで押し込むと同時に平らにしていきます。
下地の補強につながる下塗り




下塗りは、外壁や屋根塗装で仕上げ塗料を長持ちさせるための重要工程です。塗装する表面の細かい傷や凹凸を埋める役割があり、下地の補強になります。また、下地の吸い込みを均一にして上塗り塗料の密着性を高め、剥がれや膨れを防ぎます。下塗りを適切に行うことで、上塗りの色ムラや透けも防ぎ美しい仕上がりと塗装の耐久性を確保できます。
塗膜の厚み確保するための中塗り




中塗りは、上塗りを長持ちさせるための塗膜作りであり、外壁や屋根塗装で塗膜の厚みを確保することで上塗りの仕上がりを安定させる重要工程になります。上塗りの仕上がりを安定させることは防水性・耐候性・防カビ性能を確実に発揮させることに繋がります。
中塗りと上塗りは基本的に同じ塗料を使用します。
上塗りによる最終仕上げ




上塗りは、外壁や屋根塗装の最終工程で、美観と耐久性を仕上げる重要な塗装です。下塗りと中塗りで整えた下地と塗膜の上に塗ることで、色やツヤを均一に仕上げ、建物の印象を美しくします。
また、防水性や耐候性、耐汚染性を確保し、塗装の寿命を延ばします。一番外側の層になるため、塗装による性能を最大限に引き出す工程になります。
付帯部塗装



付帯部塗装は、雨樋・軒天・破風板・水切り・鉄部など、建物の外壁や屋根以外の部分を保護する工程になります。素材に応じた下塗りで防水や防錆、防カビ効果を与え、中塗り・上塗りで塗膜を厚くして耐久性を高めます。紫外線や雨風から素材を守ることで劣化を防ぎます。付帯部を丁寧に塗装することで、建物全体の寿命と仕上がり品質が向上します。
外壁の色に合わせて付帯部ごとに色を選ぶことで美観を整えます。
最終確認点検後、足場の解体




足場の解体前に仕上がり確認を行います。その際、写真を40枚程度様々な角度から撮り、お客様にお見せしています。お客様に施工後状態を納得していただいた上で、足場解体を行います。
足場解体後も工事終了というわけではなく、完工書類にサインを頂き初めて終了となります。完工書類に記載していただき、その後請求書と保証書をお渡ししています。
弊社では費用予算や塗装する範囲など、お客様のご希望に沿った施工を心掛けています。
また、工事完了までお客様が不安にならないよう頻繁に進捗状況を写真付きで連絡させていただいております。
今のお家にそもそも塗装が必要なのか、そのようなお悩みでも構いません。お話のみのご相談や点検など無料で行っておりますので、お気軽にご相談ください!