施工事例WORKS

大田区大森北にて遮熱塗料とウルトラTOPによる外壁塗装と屋根カバー工事の施工事例2025.09.17

施工前
Before
施工後
After

お客様からのご要望とご提案内容

今回のお客様は、近隣の方が弊社の方で施工していたため、外壁塗装や屋根補修のメンテナンスについてご説明の機会をいただいたことがきっかけでした。近隣の外壁補修を3軒施工していたので、仕上がり状態をご覧いただけました。そのことを踏まえた上で、築後13年が経過していることもありメンテナンスについて考えていただけました。

弊社は、世間一般的に耐久性の点から外壁塗装でよく用いられている「ラジカルシリコン塗料」「フッ素塗料」の各特徴、各種使用した場合の費用を比較し、補修内容を説明させていただきました。

また、見積もりを出させていただくにあたり、ドローンによる屋根点検を行った際に屋根材が "コロニアNEO" であるということが分かりました。コロニアルNEOは、2001年頃から販売されたノンアスベスト屋根材ですが、塗装によるメンテナンスには適していないとされています。その理由は、基材そのものの耐久性に問題があるためです。従来のスレートはアスベストを含んで強度を保っていましたが、コロニアルNEOはアスベストが含まれていない分、代替繊維の性能が不十分であり、屋根材が割れやすく、反りや欠けも生じやすい特徴があります。

表面を塗装で保護しても、内部の劣化や脆さを改善できないため、数年で再び不具合が発生する可能性が高いです。現在は製造終了しており、製造元の松下電工も、コロニアルNEOの塗装は意味がないと推奨していません。コロニアルNEOに塗装をしても一時的に見た目が整うだけで長期的に長持ちさせるという、根本的な対応策にはならないとされています。

また、結果として、塗装費用が無駄になり、後々大規模な工事が必要になるケースが多く見られます。

したがって、この屋根材のコロニアルneoのメンテナンス方法には、金属屋根のカバー工法や、すべてを取り換える葺き替え工事を選択するのが現実的で安心です。理由を説明させていただいた上で、塗装による補修ではなく、葺き替えか、カバー工法による補修を提案させていただきました。

工事の基本情報のご紹介

平米数外壁:155㎡
屋根:41㎡
築年数築13年
前回の塗装なし
費用約150万円
※同様・同程度の工事を行った場合の目安です(2025年時点)
使用材料外壁
シリコンREVO1000‐IR(アステックペイント)
ウルトラTOP(プレマテックス)

屋根
横暖ルーフaS(ニチハ)/カバー工法
保証外壁:10年
屋根:20年
工期3週間程度
担当植木尚史

現地調査時の様子(施工前の状況のご紹介)

外壁の劣化状態

モルタル壁の劣化
モルタル壁の塗装前
モルタル壁の劣化
モルタル壁の塗装前

外壁のモルタルに黒い雨染みやコケが残っている場合、汚れやカビ・藻の発生、または雨水の浸透による劣化サインになります。

黒い雨染みやコケが残るのは、雨水による汚れの付着や湿気で発生するカビ・藻が原因です。放置すると見た目が悪くなるだけでなく、防水性の低下や劣化の進行を招き、ひび割れや塗膜剥離につながる恐れがあります。高圧洗浄を行い、汚れや菌類を除去し、防カビ・防藻性を備えた塗料で再塗装する必要があります。

モルタル壁の劣化
破風板周辺・雨樋の塗装前
モルタル壁の劣化
モルタル壁のひび割れ症状

雨樋の汚れや錆は、住宅の劣化を示すサインの一つになります。錆が進行すると穴あきや破損につながり、雨水が正しく排水されず基礎や外壁を傷める恐れもあります。腐食が進んでいる場合は交換が必要になります。

外壁モルタルのヒビは、経年劣化や乾燥収縮、地震や振動、雨水の浸透などが原因で発生します。小さなヘアクラック(0.3mm未満の細いひび)は表面の塗膜やモルタルの乾燥によるもので、すぐに構造に影響することは少ないですが、放置すると水が染み込み、内部の鉄筋を錆びさせたり凍害を招いたりします。

一方で、上の写真の様に 幅が広いひび・深いクラック は建物の構造に関わる可能性があり、雨漏りや剥落の原因となるため注意が必要です。補修にはシーリング材の充填や樹脂モルタルの埋め戻し、場合によってはUカットやVカット補修を行います。ヒビ補修後に、その上から塗装補修を行っていきます。

屋根の劣化状態

コロニアル屋根劣化
コロニアルNEO屋根補修前
コロニアル屋根劣化
コロニアルNEO屋根補修前
コロニアル屋根劣化
コロニアルNEO屋根補修前
コロニアル屋根劣化
コロニアルNEO屋根補修前

コロニアルNEO屋根の表面が黒ずんでいるのが4枚の写真からみてとれます。屋根材の表面が全体的に黒ずんでいるのは塗膜の劣化によって防水性が低下し、雨水を吸収してコケやカビ、藻が繁殖しているサインになります。美観を損なうだけでなく、表面の保護機能が失われています。

また、よく見ると細かくヒビ割れしている部分が見られます。ヒビ割れは紫外線などの影響で経年劣化し屋根材が脆くなっている証拠になります。割れた部分から雨水が浸入すると下地材を傷め、雨漏りや構造劣化につながる危険があります。

これらの症状が出た場合、塗装補修や差し替え補修、必要に応じてカバー工法で対応することが必要になってきます。

施工中の様子【モルタル外壁】

1.塗装前の高圧洗浄

外壁塗装前の高圧洗浄
塗装前の高圧洗浄
外壁塗装前の高圧洗浄
塗装前の高圧洗浄

塗装前のモルタル外壁における高圧洗浄は、仕上がりと耐久性を左右する重要な工程になります。

外壁には長年の雨風で付着した埃・排気ガス・雨染み・コケやカビが残っており、これらを除去しないまま塗装すると塗膜の密着性が低下し、早期の剥がれや膨れにつながります。高圧洗浄では強い水圧で表面を洗い流すことで、目に見えない細かな汚れや古い塗膜の粉化(チョーキング)も除去していきます。特にモルタル外壁は凹凸が多く汚れが溜まりやすいため、丁寧な洗浄が必要です。

洗浄後は十分な乾燥時間を確保し、その上で下塗りから塗装工程を進めることで、塗料の性能を最大限に発揮できます。

2.外観の仕上がりを左右する養生工程

塗装養生
塗装養生
塗装養生
塗装養生
塗装養生
塗装養生
塗装養生
塗装養生
塗装養生
塗装養生

塗装工事における養生とは、塗料が付着してはいけない部分をシートやテープで覆い、保護する作業になります。窓や玄関ドア、雨樋、植栽、車などをビニールシートで覆い、床や土間は養生シートで保護します。

 これにより仕上がりを美しく保ち、塗料の飛散や汚れを防止できます。また、養生は単に保護のためだけでなく、塗装範囲の境界を明確にし、ラインを整える役割もあります。外壁塗装では工事全体の品質を左右する重要な工程であり、丁寧な養生が結果的に美観や耐久性を高めることにつながります。

3.【下塗り】遮熱塗料で快適さを向上させるための外壁塗装

外壁下塗り
モルタル壁下塗り
外壁下塗り
モルタル壁下塗り

モルタル外壁の下塗りは、塗料の密着性を高め、仕上がりと耐久性を確保するために重要になってきます。モルタルは多孔質で水分や塗料を吸いやすく、そのまま上塗りすると塗料の吸い込みが不均一になり、色ムラや塗膜の薄弱部分が生じやすくなります。

下塗り材(シーラーやフィラー)を塗布することで、上塗り塗料がしっかり定着し、剥がれや膨れのリスクを低減できます。また、微細なヒビや凹凸を補修・調整する効果もあり、外壁全体を均一な状態に整えることで、中塗り層・上塗り層 を安定させ長期的な美観と防水性能を維持することが可能です。

4.【中塗り】遮熱塗料で快適さを向上させるための外壁塗装

外壁中塗り
モルタル壁中塗り
外壁中塗り
モルタル壁中塗り

モルタル外壁の中塗りは、下塗りで整えた下地を保護し、塗膜の厚みを確保するために行います。

下塗りだけでは塗膜が薄く、外部からの紫外線や雨水、汚れの影響を十分に防ぐことができません。中塗りは上塗り塗料の下地としての役割を持ち、塗膜の密度を高めることで耐久性や防水性を向上させます。また、塗料の色や艶を均一にすることで仕上がりの美観も安定させ、最終の上塗りで本来の色や性能を最大限発揮できる状態を整えます。

5.【上塗り】遮熱塗料で快適さを向上させるための外壁塗装

外壁塗装上塗り
モルタル壁上塗り
外壁塗装上塗り
モルタル壁上塗り

モルタル壁の上塗りは、外壁塗装工程の仕上げであり、塗膜の美観と耐久性を決定づける重要な工程になります。上塗り塗料は、色や艶、質感を外観として最終的に表現すると同時に、下塗り・中塗りで整えた塗膜を保護する役割を果たします。また、防水性や耐候性、耐汚染性など、塗料本来の性能を発揮するのも上塗りの役割です。

適切な厚みで均一に塗布することで、外壁の劣化を防ぎ、ヒビや剥がれの発生を抑制します。

6.高耐久性を最大限に発揮する4層目のウルトラTOP塗装

ウルトラTOP塗装
モルタル壁【4層目ウルトラTOP】
ウルトラTOP塗装
モルタル壁【4層目ウルトラTOP】
ウルトラTOP塗装
モルタル壁【4層目ウルトラTOP】
ウルトラTOP塗装
モルタル壁【4層目ウルトラTOP】

今回、4層目に使用した「ウルトラTOP」は、プレマテックス社が提供する住宅用の上塗り保護コートで、外壁や屋根塗装の耐久性を大幅に向上させる新しい塗装技術の施工内容になります。

通常の3層(下塗り+中塗り+上塗り)の上から、+aとしてウルトラTOPをコーティング塗装することで上塗り塗料の耐用年数が約15~20年延びるとされています。自動車の塗装技術を応用したもので、上塗り材を守り、上塗り材への負担を軽減するために、保護層をプラスすることで塗装の耐久性を飛躍的に向上させることが可能です。透明の塗料となっています。

メンテナンスの頻度を減らし、長期的にコストを抑えたい方に4層目のウルトラトップの塗装をお薦めしております。

7.外壁以外の付帯部塗装

破風板塗装
破風板塗装
破風板塗装
破風板塗装
雨樋塗装
雨樋塗装

付帯部塗装とは、外壁や屋根以外の雨樋、破風板、軒天、シャッターボックスなど建物の周辺部位に行う塗装のことです。外壁より面積は小さいですが、風雨や紫外線の影響を受けやすく、放置すると腐食や劣化が進みます。

塗装前は高圧洗浄にて外壁同様、塗装面の下地を整えます。

適切な付帯部塗装により、美観維持と建物寿命の延長が可能になります。

破風板は木部用の塗料、雨樋は弱溶剤塗料を使用し、付帯部の種類により各所適切な塗料を使用していきます。

施工中の様子【コロニアル屋根】/横暖ルーフのカバー工法補修

コロニアルNEO施工前
コロニアルneo 施工前
コロニアルNEO施工前
コロニアルneo 施工前

新しく屋根材をカバー設置するために、棟の釘やビスを慎重に外し、板金と貫板を取り外しします。

既存の棟撤去
既存の棟板金取り外し
既存の棟撤去
既存の貫板取り外し

屋根材のみの状態にしたら、上から防水シートを覆いかぶせます。

既存の屋根材に防水シートを設置
既存の屋根材の上に防水シート設置
既存の屋根材に防水シートを設置
既存の屋根材の上に防水シート設置

上のシートが下のシートを覆う形(重ね幅10〜15cm程度)にすることで雨水が浸入しにくくなります。棟部分も後で棟板金が被さる位置までシートを延ばします。防水性能を最大限に発揮させるために、浮きやズレが無いようし、シート同士の重なりが均一であることを確認します。

新しい屋根材を新設
新しい屋根材の新設
新しい屋根材を新設
新しい屋根材の新設

防水シートの上から、新しい屋根材を新設します。

貫板設置
貫板の設置
貫板設置
貫板の設置

新しい屋根材を重ねた後、貫板を設置します。

既存に使用されていた一般的な木製の貫板ではなく、腐食や腐朽に強く耐久性に優れている樹脂を含んだ貫板を新たに設置します。

屋根カバー工法後
屋根カバー工法補修後
屋根カバー工法後
屋根カバー工法補修後

設置した貫板の上に棟板金を被せ、ビスで固定します。

最後に末端部分の防水処理を行えば完成になります。

ベランダ防水/トップコートによる補修(防水層の保護塗装)

ベランダ防水
ベランダ防水下地処理【ケレン作業】
ベランダ防水
ベランダ防水下地処理【ケレン作業】

ディスクサンダーを使用して効率的にサビや浮いた旧塗膜、汚れを落とし下地を整えます。その後サンドペーパーを使用して表面を研磨して細かな凹凸をつけ、塗料の食いつきを良くします。

ベランダ防水
ベランダ防水 トップコート塗布補修
ベランダ防水
ベランダ防水 トップコート塗布補修

防水層のトップコート塗装は、防水層そのものを保護し、寿命を延ばすために行う仕上げ作業になります。ローラーで均一に塗布し、膜厚を確保します。

完工前検査【検査後足場解体を行います】

足場解体前検査
足場解体前検査
足場解体前検査
足場解体前検査
足場解体前検査
足場解体前検査
足場解体前検査
足場解体前検査

足場を解体する前に職人と現場監督が責任をもって最後の確認を行います。

お客様にも建物周りをご一緒に確認していただきます。また、足場を登らないと見えない部分は撮影した写真を見ていただきます。契約させていただいた施工内容に対し、お客様にご納得いただけるまで解体作業に進むことはありません。

お客様の了承を得た上で足場解体を行い、その後完工書類に記入をしていただき初めて工事が完工となります。

完工後、請求書と一緒に保証書をお渡ししております。お客様が安心して工事を任せていただけるように、工事期間中も施工が行われた日は写真と動画付きで進捗状況を報告させていただいております。

弊社では、お客様の納得と信頼に寄り添った工事を提案時から常々心がけております。外壁や屋根の補修でお困りやお悩みがある場合はお気軽にお問い合わせください!



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