施工事例WORKS
大田区東雪谷にてコロニアルNEO屋根のカバー工法補修を行いました2025.10.17




お客様からのご要望とご提案内容
お客様はのご要望は、今回メンテナンスを行うことで、将来的な塗り替えや補修の手間は大幅に減らしたいとのことでした。また、事前に現地調査をさせていただいた際に屋根材が「コロニアルNEO」であることが判明しました。
コロニアルNEOは、ニチハ株式会社が製造していたスレート系屋根材で、「塗装によるメンテナンスが適していない」とされています。アスベストを含まないノンアスベスト素材(健康に配慮された屋根材)ですが、その分基材が脆く、水分を吸収しやすく表面の防水層が劣化すると層間剥離(そうかんはくり)が起こりやすい構造になっています。
塗装をしても内部に湿気がこもることでさらに剥離が進行し、塗膜の膨れや割れ、屋根材自体の破損につながるため、塗装では十分な耐久性を確保できません。
塗装では屋根材自体の根本的な補修にはならず長期的な耐久性にも期待が出来ません。これらを踏まえ、弊社はカバー工法補修を提案させていただきました。
カバー工法による補修は、既存の屋根材の上に新しい屋根材を重ねて施工するため、防水性・断熱性が向上し、耐久性を大きく延ばすことができます。また、既存屋根を撤去しないため廃材が少なく、葺き替え(既存の物を全て撤去し、新しく葺く)よりも工期の短縮やコスト削減によって施工費用を抑えることができます。
見た目の美しさを保ちながら、今後の雨漏りリスクを軽減し、長期的に安心して住める住まいに仕上げることができます。
工事の基本情報のご紹介
平米数 | 64.8㎡ |
築年数 | 約23年 |
費用 | 約110万円(足場代込) ※同様・同程度の工事を行った場合の目安です(2025年時点) |
使用材料 | スカイメタルルーフウッド オリーブ色 / メーカー:伊藤忠建材 |
保証 | 30年 |
工期 | 1週間~2週間程度【屋根のみの場合】 |
担当 | 小西圭司 |
現地調査時の様子(施工前の状況のご紹介)


施工中の様子
棟板金を外す・防水シートを敷く


最初に棟板金を取り外します。棟板金を外すことで、屋根全体に新しい防水シートをしっかりと敷き込むことができます。これにより、雨水の侵入経路を完全に遮断することが可能になります。


カバー工法では古い屋根を撤去せず、その上に新しい屋根材を施工するため、既存屋根の上に防水シートを敷くことで、古い屋根材への雨水の浸透を防ぎ下地の腐食を抑えます。
古い既存の屋根材の下にも防水シートが敷かれていますが、防水シート(ルーフィング)の寿命が10年~20年程度が目安とされているため、カバー補修の際にもう一度新しく敷いてあげる必要があります。
屋根材を端から順番に敷く


基本的に、屋根材は下から上へ順に敷いていきます。屋根材同士の重なりを適切に取ることで、防水性能を確保します。急勾配な箇所には、適切な位置に屋根材の上に雪止め金具を直接固定していきます。
棟板金と役物の取付


新しい屋根材(スカイメタルルーフ)を上の部分まで葺き終わると、棟の下地として貫板を設置します。
樹脂製の貫板は、従来の木製貫板に代わる新しい素材のものになります。主にポリスチレンやポリプロピレンなどの樹脂を基材としており「腐食・劣化しにくい」という特徴があります。木製貫板は、長年の雨水や湿気の影響で腐ったり、釘が効かなくなったりすることがありますが、樹脂製は水を吸わないため、変形や腐敗がほとんどありません。弊社では、屋根リフォームや棟板金交換の際は、樹脂製貫板を採用しております。


上部まで新しい屋根材を敷き詰めたら、屋根材メーカー専用の棟板金に接着剤をつけて固定していきます。末端部に取り付ける役物は美観を向上させるとともに雨水の流れを整え、屋根の側面を保護し、風による吹き上げや雨だれによる劣化を防ぎます。
完工前検査を経て、足場を解体します


足場を解体する前に職人と現場監督が責任をもって、最後の施工後確認を行います。
足場を登らないと見えない部分であるため、あらゆる方向から撮影した写真を通して一緒にご確認していただきます。契約させていただいた施工内容に対し、お客様にご納得いただけるまで解体作業に進むことはありません。
お客様の了承を得た上で足場解体を行い、その後完工書類に記入をしていただき初めて工事が完工となります。
完工後、請求書と一緒に保証書をお渡ししております。お客様が安心して工事を任せていただけるように、工事期間中も施工が行われた日は写真と動画付きで進捗状況を報告させていただいております。
弊社では、お客様の納得と信頼に寄り添った工事を提案時から常々心がけております!外壁や屋根の補修でお困りやお悩みがある場合はお気軽にお問い合わせください!