施工事例WORKS

大田区新蒲田にて屋根を遮熱塗料による塗装補修を行いました2025.12.18

施工前
Before
施工後
After

お客様からのご要望とご提案内容

今回のお客様は、屋根以外に外壁のメンテナンスも行う予定であったため、今後のメンテナンス時期が揃うように、外壁と屋根の耐久年数を合わせた施工プラン(使用する塗料など)をご案内しました。

その点では、外壁には耐久性の高いフッ素塗料をご採用いただいていたため、屋根についても耐用年数のバランスを考え、同じくフッ素塗料での施工をご提案いたしました。

夏季に屋根裏温度が上昇しやすいとの状況から、日射を効率よく反射できる遮熱塗料を推奨しました。また、遮熱効果をより高めるためには、できるだけ明るい色を選ぶことがポイントであることもお伝えしました。

工事の基本情報のご紹介

平米数44㎡
築年数約13年
前回の塗装なし
費用約38万円(屋根足場代込)
※同様・同程度の工事を行った場合の目安です(2025年時点)
使用材料スーパーシャネツサーモF /メーカー:アステック
保証10年
工期2~3週間
担当小西圭司

現地調査時の様子(施工前の状況のご紹介)

現地調査時
現地調査時
現地調査時
現地調査時

現地調査を行った結果、色褪せや黒い雨染みが発生しているのが分かりました。北面は特に湿気が溜まりやすく、よりカビが繁殖しやすい環境から他の面よりも黒ずんでいるのが分かります。

また、全体的に紫外線や雨風で塗膜が劣化し、色が薄くなっています。

前回の新築時の塗膜が劣化すると水を吸い込みやすくなり、乾燥した後に黒いシミとして屋根材に残ります。

これは屋根表面の防水機能が低下していることが考えられ(塗膜が劣化し水はけが悪くなっている状態)、放置することで下地の防水シートや野地板の腐食にもつながってしまいます。

施工中の様子

屋根塗装【作業品質を確保するための足場組み】

足場組み

まず最初に足場組みを行います。塗装工事における足場組みは、安全性と作業品質を確保するための最初の重要な工程になります。

建物を囲うように鉄製の架台を組み、職人が安定して立てる作業床を設置します。

また、足場の外側にはメッシュシートを張り、周囲への塗料の飛散や工具の落下を防止します。

屋根足場

急勾配の屋根の場合、足場がないと転落事故の危険性が高まります。屋根にも設置することで、塗装や補修作業を丁寧かつ均一に行うことができ、塗りムラや施工不良を防げます。

塗装の仕上がりや耐久性を左右するため、丁寧で安全な足場設置が欠かせません。

足場を組み立てる際は振動や騒音が出るため、近隣への配慮として事前に挨拶を行っております。

足場架設作業は通常の戸建てで半日~1日で組み終わります。

屋根塗装【塗装前の高圧洗浄】

高圧洗浄
高圧洗浄
高圧洗浄
高圧洗浄

足場組みが終わると、高圧洗浄に入ります。

塗装前に行う高圧洗浄は、屋根の表面の汚れ、カビ、古い塗膜の剥がれかけ部分を除去し、塗料の密着性を高める重要な下地処理になります。

汚れやホコリが残ったまま塗装すると、塗膜の剥がれやムラの原因になるため綺麗に取り除きます。

高圧洗浄では強い水圧で屋根表面を洗い流すため、目に見えない細かな汚れや埃までしっかり除去し、塗装に適した下地状態へ整えることができます。丁寧に洗浄することは、塗装の耐久性や仕上がりを左右します。

洗浄後は十分に乾燥させることで、塗料がしっかり密着し、長持ちします。

屋根の遮熱塗装【下塗り/1回目】

下塗り
下塗り
下塗り
下塗り

屋根塗装における下塗りは、屋根材と上塗り塗料の密着力を高める役割を担います。これにより、塗膜の剥がれや膨れを防ぎ、長期間安定した仕上がりを保てます。

下地専用の塗料には、微細なひび割れを埋めるフィラータイプの下塗り材を使用することで、下地の補修と強化が同時に行えます。

適切な下塗りを行うことで、上塗り塗料の性能が最大限発揮され、屋根全体の耐候性と美観を長く維持することができます。

雨水や湿気を外へ逃がすための縁切り処理

下塗りがしっかりと乾燥したら、縁切り処理を行います。

縁切り処理
縁切り処理
縁切り処理
縁切り処理

縁切り処理とは、スレート屋根(コロニアル・カラーベストなど)を塗装した際に、屋根材同士の重なり部分にできる塗膜の詰まりを解消するための重要な工程になります。

スレート屋根は、屋根材の重なり部分から雨水や湿気を外へ逃がす構造になっていますが、その上から塗装をすると、塗料がその隙間を塞いでしまうケースがあります。

屋根同士の重なり部分が塗膜により密閉されてしまうことで、雨水が排出されず、内部で水が溜まり下地の腐食や雨漏りの原因になる【施工不良になる】可能性があります。これを防ぐために縁切り処理は丁寧に行います。

縁切り処理は「①タスペーサーの設置」「②カッター・皮スキによる縁切り」の主に2つの方法があります。ここのタイミングで行うのはタスペーサーの設置になります。

タスペーサーの設置とは、屋根材の重なり部分へ専用部材(タスペーサー)を差し込むことで、適切な隙間を確保します。(②カッター・皮スキによる縁切りは、このタイミングでは行わず、塗装後に手作業で隙間を切り開いていきます。弊社では、中塗り前にタスペーサーの設置、塗装後にカッター・皮スキによる縁切り処理を2段階で行います。塗装後に再度処理を行うことで、最終確認も同時に出来ます。)

また、縁切り処理は必ずしも、すべての屋根で行うものではありません。
”既存の劣化が進んでいる場合”、”屋根材自体が劣化により反っており、すでに十分な隙間が確保されている場合”、”元々4㎜以上の隙間が空いている場合” のケースがあります。このような状態では、タスペーサーが差し込めない、または無理に設置することで屋根材をかえって傷めてしまう恐れがあります。

縁切り処理は、屋根材同士のすべての隙間に行う作業ではなく、既存の劣化状況や重なり具合を確認したうえで、必要な箇所にのみ行う「適材適所」の施工が必要になります。
そのため、縁切り処理は「行う・行わない」という二択ではなく、「タスペーサーが入る状態か」「タスペーサーを入れるべき箇所か」を見極めながら施工していきます。

屋根の状態はお客様のお住まいごとに異なるため、使用するタスペーサーの個数や、設置に伴う施工費も変わります。そのため弊社では、縁切り処理にかかる費用はサービス対応とさせていただいております。

屋根の遮熱塗装【中塗り/2回目】

中塗り
中塗り
中塗り
中塗り

屋根塗装における中塗りは、上塗りと同じ塗料を使って塗膜の厚みを確保し、耐久性を高めるための重要な工程になります。中塗りの最大の役割は「塗膜の強度と均一性をつくること」です。下塗りで整えた下地に対し、中塗りでしっかりと塗料をのせることで、上塗りだけでは足りない膜厚を補い、長期間屋根を保護するための基盤を形成します。

また、中塗りは上塗りと同じ塗料を使うため色の発色(今回はシルバーグレイ色)を安定させる役割もあり、屋根全体の色ムラを防ぎ、美しい仕上がりにつながります。

さらに、中塗りで適切な厚みを確保することで、塗膜が丈夫になり、上塗り塗料の遮熱性能・汚れにくさ・防水性などの機能が最大限発揮されます。

屋根塗装【上塗り/3回目】

上塗り
上塗り
上塗り
上塗り

上塗りは、仕上げとして外観の美しさと屋根の保護機能を最終的に確立する重要な工程になります。下塗り・中塗りで整えた下地や塗膜の上に塗布され、塗膜の厚みを最終的に確保します。

耐候性や防水性、耐汚染性などの性能を発揮し、色や艶を決定する工程でもあります。全体的な美観や意匠性を左右します。

今回の様に遮熱機能が備わっている場合、上塗りの塗布によって熱反射効果や断熱効果が最大化され、室内環境の快適性向上や省エネにも貢献します。さらに、防カビ・防藻や汚れ防止など、機能性塗料の性能も上塗りで完成されます。

足場解体前検査

足場解体前検査
足場解体前検査
足場解体前検査
足場解体前検査
足場解体前検査
足場解体前検査
足場解体前検査
足場解体前検査
足場解体前検査
足場解体前検査
足場解体前検査

足場を解体する前に職人と現場監督が責任をもって最後の確認を行います。

屋根の部分のメンテナンスは足場を登らないと見えない部分であるため、入念にチェックし、弊社側で色々な方向から撮影した写真を十何枚程度、見ていただきます。契約させていただいた施工内容に対し、お客様にご納得いただけるまで解体作業に進むことはありません。

お客様の了承を得た上で足場解体を行い、その後完工書類に記入をしていただき初めて工事が完工となります。

完工後、請求書と一緒に保証書をお渡ししております。お客様が安心して工事を任せていただけるように、工事期間中も施工が行われた日は写真と動画付きで進捗状況を報告させていただいております。

弊社では、お客様の納得と信頼に寄り添った工事を提案時から常々心がけております。そのほか、内装を含めた外壁や屋根の補修でお困りやお悩みがある場合はお気軽にお問い合わせください!



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