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2025.10.23外壁塗装工事の施工の中にあるサッシ周りのシーリング打ち替えタイミング
サッシ周りのシーリング(コーキング)は、外壁と窓枠の隙間を埋めて防水・気密性を保つ重要な部分です。外壁塗装やリフォームの現場では、見落とされがちですが、劣化が進むと雨漏りや内部腐食の原因になるため、適切なタイミングでの打ち替えが非常に重要です。
まず、シーリングの寿命は使用されている材料によって異なります。一般的なウレタン系で5〜7年、シリコンや変成シリコン系で10〜15年が目安です。しかし、紫外線・雨風・温度変化にさらされるサッシ周りは特に劣化が早く、実際には10〜13年程度で打ち替えを検討するのが理想です。
劣化のサインとしては、以下のような症状が挙げられます。
① ひび割れや肉やせ:シーリングが硬化して弾力を失い、細かい亀裂が入る状態。放置すると隙間から雨水が侵入します。
② 剥離:外壁材やサッシ枠との密着力が低下し、端部が浮いている状態。特に上部の剥離は雨漏りのリスクが高く、早急な補修が必要です。
③ 変色や汚れの付着:紫外線や排気ガスの影響でシーリングが黒ずんだり白化したりするのは、経年劣化のサインです。また、サッシ周りは建物の動き(熱膨張や地震など)を受けやすいため、単なる「増し打ち」ではなく、古いシーリングを完全に撤去して打ち替える「打ち替え工法」が推奨されます。しかしシーリングの状態にもよりますので上記の症状が出ている場合には「打ち替え工法」を推奨しております。また注意点としてはサッシを傷つけてしまう恐れなどもありますので慎重に施工することが必要です。外壁塗装を行う際には同時に施工することで、防水ラインを一体化でき、仕上がりと耐久性の両面でメリットがあります。
プロの現場では、既存シーリングの状態を点検し、劣化の進行度によって「部分補修」か「全面打ち替え」を判断します。新しいシーリング材を長持ちさせるためには、**プライマー処理や厚み確保(最低でも10mm前後)**が重要です。施工後の表面仕上げも雨水の流れを考慮し、均一なヘラ仕上げを行うことが求められます。
総じて、サッシ周りのシーリングは「最後の防水ライン」です。見た目がきれいでも内部で劣化が進んでいることも多いため、10年を目安に専門業者による点検を行うことが、建物を長持ちさせる最大のポイントです。
現在の状態が「増し打ち工法」で問題ないか「打ち替え工法」が必要なのか外壁劣化診断士の私共が判断させて頂きます!!
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2025.10.22築30年以上の外壁塗装で注意する構造劣化と下地補修
築30年以上の外壁塗装で注意すべき構造劣化と下地補修の重要性
築30年以上経過した住宅では、外壁の表面だけでなく内部構造にも劣化が進行しているケースが多く見られます。見た目がきれいでも、内部の木材やモルタルの下地、サイディングの固定部などが傷んでいると、塗装をしても長持ちしないため注意が必要です。特に世田谷区や大田区のように気温差や湿度が大きい地域では、経年劣化が進みやすく、外壁塗装前の「下地補修」が重要なポイントになります。
まず確認すべきは、外壁内部の構造劣化です。築30年以上の住宅では、外壁材のひび割れや浮き、シーリングの剥がれなどから雨水が侵入し、木材の腐食や金属部のサビが進行している場合があります。特にモルタル外壁ではクラック(亀裂)が入りやすく、放置すると雨漏りや壁内部のカビ発生につながります。サイディング外壁でも、釘の緩みや反りが起きやすく、下地の補修を怠ると塗膜の早期剥離につながります。
次に大切なのが下地補修の工程です。塗装前には必ず高圧洗浄で汚れや古い塗膜を除去し、クラックには専用の充填材で補修を行います。傷んだサイディングボードは部分交換、シーリングは打ち替えが基本です。また、木部や鉄部が腐食している場合には、防腐・防錆処理を徹底することで、塗装後の耐久性を大きく向上させることができます。
さらに、劣化診断を専門家に依頼することも大切です。築年数が経過した住宅ほど、表面の状態だけでは劣化の進行を判断できません。外装劣化診断士などの資格を持つ専門業者に依頼すれば、外壁の内部状態まで丁寧にチェックし、最適な補修と塗装プランを提案してもらえます。
築30年以上の住宅の外壁塗装は「見た目をきれいにするだけ」ではなく、「建物の寿命を延ばすための再生工事」と捉えることが重要です。しっかりとした下地補修と適切な塗料選びによって、雨漏りや構造劣化を防ぎ、これからの10年・20年を安心して過ごすことができます。
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2025.10.22見積書の注意点:一式表記・塗布量・使用缶数の確認
外壁塗装や屋根工事などの見積書を確認する際に特に注意すべき点として、「一式表記」「塗布量」「使用缶数」の3つがあります。これらは見積内容の透明性や、施工品質を大きく左右する重要な要素になります。順に詳しく解説します。
まず「一式表記」についてです。見積書に「外壁塗装 一式○○円」などと記載されている場合、どの範囲までの作業が含まれているのかが不明確になることがあります。本来であれば、足場設置・高圧洗浄・下地処理・下塗り・中塗り・上塗りなど、それぞれの工程ごとに費用を明記するのが一般的です。「一式」でまとめられていると、後から「この作業は含まれていません」と追加費用が発生することが多々あります。どの作業がどこまで含まれているかを細かく内訳明細を記載している状態で受け取ることが望ましいです。
次に「塗布量」の確認です。塗料にはメーカーが定めた適正な塗布量(㎡あたりの必要塗料量)があり、これを守らなければ本来の耐久性や性能が発揮できません。
塗布量が少なすぎると、塗膜が薄くなり、数年で色あせや剥がれが起こります。見積書には「使用塗料名」とともに、「塗布量」や「塗装面積(㎡)」が記載されているかを確認しましょう。もし明記されていない場合、「この塗料を何㎡にどれくらい使うのか」を質問し、メーカー仕様に沿っているかを確かめることが重要になります。弊社では、図面や現地での計測に基づき、塗装面積を正確に算出しております。その上で、見積書には明確な数値を記載し、根拠のあるお見積もりを提示いたします。
最後に「使用缶数」の確認です。塗布量と密接に関係するのが、実際に使用する塗料の「缶数」になります。例えば、外壁が200㎡あり、1缶で60㎡塗れる塗料を使う場合、最低でも4缶は必要になります。見積書に「使用缶数」が書かれていない場合、実際に必要な量よりも少ない缶数で施工されるおそれがあります。
弊社では、見積書の段階で「どの塗料を何缶使用する予定か」を明記しております。さらに、工事前には未開封の塗料をお客様のご自宅へ直接お届けし、使用する塗料をご確認いただける体制を整えております。工事完了後には、実際に使用した塗料缶の写真や空缶の確認も行っていただくことで、施工内容の透明性を確保しております。
まとめると、見積書の「一式表記」は内訳を不明瞭にしやすく、「塗布量」や「使用缶数」は施工品質を直接左右する要素です。これら3点をしっかり確認することで、適正な価格で適切な施工を受けることができます。見積書は安さだけで判断せず、内容の透明性と根拠の明確さに注目することが、後悔しない工事につながります。
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2025.10.21杉並区高円寺北で屋上に防水シートを貼りました
今回は、杉並区高円寺北で外壁塗装、屋根塗装、屋上防水を施工している現場で屋上のシート防水を貼る作業をしてきました。
シート防水とは、ビルやマンション、屋上、バルコニーなどの防水施工でよく採用される工法のひとつで、
防水性の高い合成樹脂やゴム製のシートを貼り付けて防水層を形成する方法です。なぜシート防水を選ぶのか
建物の防水工法には「ウレタン防水」「FRP防水」「アスファルト防水」「シート防水」などがあります。
その中で シート防水を選ぶ理由 は、耐久性が高いことがあげられます。シート防水は、工場で均一に製造された防水性能の高い材料を現場で貼り付ける工法です。
そのため、施工ムラが起こりにくく、15~20年ほどの長寿命が期待できます。
特に塩ビシートは、紫外線・熱・風雨にも強く、屋上や陸屋根に最適です。また、仕上がりが均一で綺麗に仕上がります。
液体で塗る防水(ウレタン防水など)と違い、
シート防水は厚みが一定で、施工後すぐに美しい平滑な仕上がりになります。
商業ビルやマンションの屋上など、見た目も重視する場所で採用されることが多いです。また、シート防水は柔軟性があり下地の動きに追従してくれるので、ひび割れなどの動きにもしっかりと追従してくれます。
アイブイホームでは、防水を行う箇所、下地の状態、使われている防水材を見させていただき、現状に一番最適な防水の施工をおススメさせていただいております。
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2025.10.21ガルバリウム鋼板の特徴と弱点について
ガルバリウム鋼板は、近年の住宅外壁や屋根材として非常に人気の高い素材です。アルミニウム・亜鉛・シリコンからなる合金でメッキされた鋼板で、従来のトタンや亜鉛メッキ鋼板に比べて格段に耐久性・防錆性が向上しています。ここでは、その特徴と弱点を詳しく解説します。
まず、ガルバリウム鋼板の最大の特徴は「高い耐久性」と「軽量性」になります。アルミと亜鉛の複合メッキによって、酸化やサビの発生を抑え、長期間にわたり美観と性能を維持します。特に沿岸部などの塩害地域でも比較的強い耐食性を発揮し、一般的な鋼板に比べて2〜3倍の耐久性があるとされています。また、非常に軽量なため、建物への負担が少なく、地震の揺れに対しても有利です。この軽さは、既存の外壁や屋根の上から施工するリフォーム工法にも適しており、工期短縮にもつながります。
次に、デザイン性の高さも魅力のひとつです。シンプルでモダンな印象を与える金属特有の質感は、スタイリッシュな外観づくりに最適です。カラーや形状のバリエーションも豊富で、縦張り・横張り・スパンドレル調など、建物のデザインに合わせた仕上がりが可能です。また、表面には耐候性塗装が施されているため、紫外線による色あせやチョーキング(白化現象)も起きにくい構造になっています。
一方で、ガルバリウム鋼板にはいくつかの弱点もあります。
一つ目は、断熱性・遮音性の低さです。金属素材のため熱を伝えやすく、外気温の影響を受けやすいという特性があります。夏は表面温度が高くなりやすく、室内の温度上昇を招くことがあります。そのため、断熱材を裏打ちした「断熱ガルバ」や、外壁の内側に断熱層を設ける施工が必要です。また、雨音や風の音が響きやすいこともあり、静かな居住環境を保つには遮音対策を併用することが望まれます。
次に、サビの発生リスクです。ガルバリウム鋼板自体は防錆性能が高いものの、切断面やビス周りなど、メッキ層が傷ついた部分からはサビが進行する場合があります。特に施工時の加工精度や、コーキングの劣化などによって雨水が侵入すると、内部から腐食が広がる可能性があります。
定期的な点検や補修を怠らないことが、長持ちさせるポイントです。
また、凹みや傷がつきやすい点にも注意が必要です。金属板は衝撃に弱く、硬い物が当たると凹みやすいです。特に台風時の飛来物や強風による変形が起きることもあります。
ガルバリウム鋼板は「軽くて丈夫、デザイン性に優れた現代的な外壁材」と言えます。しかし、その性能を十分に発揮させるためには、断熱・遮音・防錆などの弱点を理解し、正しい施工とメンテナンスを行うことが不可欠です。適切な工事と定期的な点検を行えば、20〜30年といった長期間にわたって美しく機能的な外観を保つことができる優れた素材になります。
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2025.10.19世田谷区で屋根の棟板金交換工事を行いました
塗装と同時に棟板金交換をするメリット|世田谷区・大田区の屋根メンテナンスで後悔しないために
屋根や外壁の塗装工事を検討する際に、意外と見落とされがちなのが「棟板金(むねばんきん)」です。棟板金とは、屋根の頂上部分を覆う金属部材で、雨水の侵入を防ぎ、屋根材を固定する重要な役割を担っています。実は、この棟板金は塗装よりも先に劣化するケースが多く、塗装工事のタイミングで交換することに大きなメリットがあります。
まず第一のメリットは、足場の費用を節約できることです。塗装工事と棟板金交換を別々に行うと、足場を2回組む必要があり、そのたびに15〜20万円ほどの費用が発生します。塗装と同時に行えば、一度の足場で済むため、トータルコストを大幅に抑えることができます。
次に、屋根の耐久性が飛躍的に向上する点です。塗装をしても、棟板金の釘浮きやサビ、下地の劣化が残っていては、台風や強風で板金が飛ばされるリスクがあります。交換後には、風災・雨漏りの予防効果が高まります。近年、世田谷区や大田区でも台風や線状降水帯による強風被害が増えているため、事前の対策が重要です。
また、見た目の仕上がりが格段に良くなるのもポイントです。古い棟板金はサビや歪みが目立ちやすく、どんなに塗装が美しくても屋根全体の印象を損ねてしまいます。新しい板金に交換してから塗装を行うことで、屋根全体の統一感が生まれ、外観の美しさが長持ちします。
さらに、塗装工事の職人が屋根の上に上がるこの機会に、屋根全体の点検や下地補修を同時に行えるという利点もあります。塗装だけでは見えない下地の腐食や釘の緩みを早期発見でき、後々の大規模な修繕を防ぐことができます。
棟板金交換は、単体で行うと費用対効果が見えにくい工事ですが、塗装工事と同時に行うことでコストを抑えつつ、耐久性・防水性・見た目の三拍子がそろったリフォームになります。
世田谷区・大田区で外壁や屋根の塗装をお考えの方は、ぜひ棟板金の状態も一緒に確認してみてください。信頼できる業者なら、現地調査時に板金の浮きやサビをしっかりチェックし、必要に応じて最適な交換プランを提案してくれます。
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2025.10.18杉並区宮前でひび割れ補修後の下塗り塗装をおこないました
今回は、杉並区宮前で外壁塗装、屋根のカバー工法の作業中の現場で外壁のひび割れを補修したのちに下塗り塗装を実施してきました。
ひび割れ(クラック)は、放置すると雨水の侵入や塗膜の剥離、さらには構造材の劣化を招く原因になります。そのため、まず補修材でしっかりと充填・補修し、下地を整えることが大切です。
なので外壁塗装を行う前の下地処理で塗料で埋まりきらない深いクラックを補修して必要があります。
下塗りの役割とは
- 補修部と既存面の密着を高める
補修材と既存外壁では素材が異なるため、直接上塗りをしても密着が不十分になります。下塗り材(シーラー・フィラーなど)を塗ることで、塗料の密着力を均一にし、剥がれを防ぎます。 - 吸い込みムラの防止
補修箇所は吸収性が異なるため、下塗りを行うことで上塗りの発色や仕上がりを美しく整えます。 - 下地の補強
微細なヘアークラック(細かいひび割れ)も下塗り材が内部に浸透し、表面を固めて強度を高めます。
また、下塗り材にも種類が複数ありお家に使われている壁材によって使い分ける必要があります。
ひび割れが多いいお家には弾力性があり追従性のある下塗り材を塗装していきます。
ひび割れ補修後の下塗りは、「仕上げのための準備」ではなく、「塗膜を長持ちさせるための土台づくり」です。
アイブイホームでは、外壁の状態や素材に応じて最適な下塗り材を選定し、確実な下地処理を行うことで、長期間にわたって美観と防水性能を維持できる塗装を提供しています。 - 補修部と既存面の密着を高める
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2025.10.18杉並区宮前で庇のケレンと防錆塗装をしました
今回は、杉並区宮前の外壁塗装と屋根のカバー工法の作業中の現場で付帯箇所の庇のケレン作業と防錆塗装を行いました。
■ ケレンとは?
ケレンとは、塗装前の下地処理の一種で、サビや汚れ・古い塗膜などを除去し、塗料の密着を高めるための作業のことを指します。
塗装の仕上がりや耐久性を左右する、非常に重要な工程です。- サビ・汚れ・旧塗膜の除去
劣化した塗膜やサビを残したまま塗装すると、新しい塗膜がすぐに剥がれてしまいます。
ケレンで表面を清潔に整えることで、長持ちする塗膜を作ることができます。 - 塗料の密着性を高める
表面に微細な傷(目粗し)をつけることで塗料がしっかり食いつき、密着力がアップします。 - 仕上がりの美しさを確保する
ケレンを怠ると、仕上がりにムラが出たり、塗装後に膨れや剥離が発生する原因となります。
つまりケレンは「塗る前の掃除+下地づくり」の作業で、
塗装の耐久性を決める最重要工程です。
どんなに高級な塗料を使っても、ケレンをおろそかにすると長持ちしません。主に、鉄部や木部などに行う事が多く、アイブイホームでは、必ず塗装前に実施することで本来の耐久性を確保させていただいています。
防錆塗装とは、鉄や鋼などの金属部分がサビ(腐食)によって劣化するのを防ぐために行う塗装です。
金属は空気中の酸素や水分に触れることで酸化し、サビが発生します。
防錆塗装は、その酸素・水分の接触を遮断し、金属を保護する役割を担っています。お家には、色々な材質の部材が使われておりそれぞれ劣化の仕方やも変ってきます。
材質に合った施工内容を正確に実施する事が建物の美観や耐久にも大きく影響してきます。
- サビ・汚れ・旧塗膜の除去